あらすじ
地球から十光年離れた未開の星で見つけたのは、銃殺遺体――。量子テレポーテーション通信の開発によって、遠く離れた星同士でも通信が可能になった時代。宇宙開発コンペに参加するため、地球から十光年離れた星に降り立ったエンジニアの零司と相棒のAI・ディセンバーは、別の区域にいるはずの競合相手、ピエールが何者かに銃殺されているのを発見する。ほかの参加者に事態打開の協力を求めるも拒絶され、さらにコンペ運営本部との通信も途絶えてしまい、零司とディセンバーは孤立無援に陥るが――。不穏な侵入者、新たな惨劇……宇宙を駆け巡る壮大なSFミステリ!
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
宇宙が舞台で身近な殺人から、人類存亡の危機まで風呂敷広げてどうなることやらと思ったけど、大団円。スケールの大きい物語だったけど、ミステリーの骨格もしっかりしていて面白い。ディッセンバーとの掛け合いにほっこり。
Posted by ブクログ
近未来の宇宙開発コンペで起きた連続殺人、エンジニアとAIのバディ、正体不明の侵入者など太陽系という膨大なスケールで繰り広げられるSF×本格ミステリーで、謎解きや犯人当ては勿論興奮したが、それ以上に世界の根幹を揺るがすどんでん返しに度肝を抜かれた。事前情報無しで読むべき作品。
Posted by ブクログ
ジャンルはSF>>ミステリ、
感情あり、嘘もつける強いAI「ディセンバー」
が本当に強すぎる。
舞台設定と登場人物の把握が難しくて
最初は時間がかかったけど、ラストに向けて
たたみかけてくる感じが面白かったし、
「犯人との対決」という展開もアクションゲームの
ボス戦みたいで胸熱でした。
読みづらかったプロローグも最後まで読み切った
後に読むと大変エモい。
新年一発目大当たりでした!
Posted by ブクログ
いつもの特殊設定ではない立派な"SF"ミステリー
毒舌AIと中小企業エンジニアのコンビはマリア&蓮から年齢いじりを取り払った程度の既視感のある造形(笑) 亜光速航行、量子テレポーテーション、もつれ粒子対、惑星探索等々…ノーランが映画化したらさぞ面白そうなガジェットを下敷きに五十光年離れた惑星で銃殺遺体が見つかるというもの。基礎的な量子力学の内容はイチからレクチャーしてくれるのでかなり親切です。
こういうのを読むたびに、宇宙空間や宇宙船などのディティールをどうやって調べ上げるのだろうと感心するばかりです。
ドラえもんのコミックス17巻に登場する「バイバイン」みたいな展開ですね。本作はここまで壮大にしたのに、とても綺麗に話を収束させたなあと、風呂敷の畳み方にも感心しました。
好き度では『揺籠のアディポクル』、凄い度では『もつれ星』に軍配かな
Posted by ブクログ
ディセンバー。れいじ。強いAI。シャルロット。コンペ。量子もつれ粒子。QT通信。コロニー。過去の記憶。コールドスリープ。エンタングル計画。ウラシマ効果。イブ。
ミステリとして成り立ってる。SF用語は若干難。
Posted by ブクログ
SFミステリ。
エンジニア・夜河零司(ヤガワレイジ)と宇宙船制御AI「ディセンバー」は、コンペに参加させられ、地球から十光年離れた星に降り立つ。そこにはいるはずのないコンペ参加者の他殺体があった。困惑する彼らの前に、参加者ではないシャルロットが現れ、零司の宇宙船の制御権を渡せという。
実は「ディセンバー」にはある特性があり、彼女はその開発者である零司と「ディセンバー」を確保する使命を帯びていた。
時間的にも空間的にも壮大にもほどがある物語。技術系の話にはまったくついていけず、ぽかーん。ミステリ部分だけなんとか理解したが…… 途中で明らかになる母星の事実が辛い。ディストピアものだ。
いろいろ伏線があり、真犯人は想定内で順当なミステリ。零司が送り出されることになった状況を回想する場面がいちばん意外で切なかった。