あらすじ
人種主義とは,時代・社会に呼応しながらたえず創り出されていく制度だ.アメリカ合衆国の歴史においては,黒人への差別が「人種」という分類概念を生み,その概念がさらなる抑圧を生み出してきた.奴隷制度から,人種隔離とゲトーの時代を経て現代に至るまで,レイシズムとの複雑な絡み合いから合衆国の歩みをとらえる.
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Posted by ブクログ
アメリカ史を人種の切り口で考察した良書。
「黒人」というのは、分類ではなくて、社会や制度が創出したものに過ぎないとの結論。
奴隷制度から始まり、公民権運動、オバマ大統領の誕生まで徐々に長い時間をかけてアメリカ社会に調和してきた黒人の辛い物語だった。