あらすじ
トランプ2.0を機に世界秩序は急激に変わりつつある。協調から対立、自国のアイデンティティ再構築を目指す動きはロシアや中国も同様で、こうした歴史的変曲点は百年前、第一次大戦後の戦間期にも酷似する。戦後八十年のいま、政治家や政党はこぞって「保守」を掲げるが、社会の閉塞感は強まるばかりだ。混迷と不確実性の時代をこの国はどう乗り越えるのか――近代思想史を掘り下げ、令和日本への処方箋を示す。
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Posted by ブクログ
僕らの、日本の現在地はどこか?縦糸(歴史)と緯糸(地理)の双方から診断を進めていく、薄くも丁寧で骨太、ぎゅっと勉強になる一冊。
先崎先生の言説に触れると、いかに自分がぼやんと間違った知識を持って生きてしまったか思い知らされる。中学生2年生あたりで、いっかい先崎さんの薫陶を浴びておきたかった。
最期の処方箋パートが、発行当時の事情に肉薄したことの弊害なのか、スナップショット的に写ってしまった点だけが残念だった(これは読み手としての僕の実力不足のせいかもしれない。分かりやすい答えが欲しかったわけではないが、手前で大胆に他説を否定している分、ドンと提示される何かを期待して読んでしまっていた)。結局、保守とは何で、どうあらんとすべきか?どう生きていくべきか?カッコよく語りきってほしかった。