あらすじ
西洋において、プラトンの哲学が後世に大きな影響を与え続けているが、日本においてそのような存在はいるのだろうか? 空海について思索を重ねてきた著者は、空海思想の基本概念である「風雅・成仏・政治」を日本思想理解のための基本的な視点(基本系)と捉え、さまざまな事例を通して論ずる。斬新で刺激的な日本思想論。
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Posted by ブクログ
もしやこの本は奇書として後々評価されるのではないか?そんな読後感があったので☆5。タイトル通り、そして作者前書きの通り、空海の思想をベースに日本思想を論じているのかと思いきや、読み進むに連れて読者は全く見知らぬ地平に連れて行かれる感覚を覚える。あまりにも乱雑かつ極論かつ斬新な切り口でありすぎて、言わんとしている意味が良くわからないし、危険思想に片足突っ込んでるような怖さもプンプンするし、出版した岩波新書凄いなと思いつつ、ぼんやりと、自分がこの世界で感じてきた感覚を説明してくれているような気もするのだ。「いまかつて間」で「新たしみ」「寂びしみ」を感じるということに芸術も救いも社会もあるという感覚。いや、これは奇書になりえると思うな本当に。
Posted by ブクログ
「毎日新聞」(2013年1月27日付朝刊)で、
三浦雅士さんが紹介しています。
(2013年1月28日)
駅前の書店で購入しました。
(2013年1月31日)
読み始めました。
(2013年2月1日)
読み終えました。
なにとは言いがたいのですが、
なんともすごい本です。
(2013年2月9日)