あらすじ
うつのみや賞&日本児童文学者協会受賞作家が挑んだ意欲作!
悪魔のような父親から虐待を受ける居所不明中学生の一輝(いっき)が、
父の洗脳から抜け出し、自分の人生を歩みだすまでの「目覚め」の物語。
愛すべき、憎むべき相手の要さんというたった1人の家族、親をどう乗り越えるのか?
一輝が最後に選択したものとは?
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Posted by ブクログ
少年の中の悪魔が少年を支配するまでにならなくって良かった。
悪魔のような要と生活を送る日々の中でも、少年に少しでも手を差し伸べてくれる人たちがいて本当に良かった。
物語の中でそっと少年を助けてくれた大人たちのような人に私もなりたい。
この本の中で少年は自分の心の中の悪魔と戦うけど、この悪魔って誰の心の中にも居るっていうか、
悪魔ではなくただの言い訳にしか過ぎなくて。
少年の悪い言い訳を悪魔と感じていて、それを悪魔だと感じ取れた少年だからこそ救われたと思った。
世の中の多くの人が自分の中で言い訳や偏見を都合よく処理して自分の中の悪魔に気付けてないのに
少年は本当に偉かった。
この少年がこの先たくさんの優しい人に出会えると良いなぁ。