【感想・ネタバレ】アナキズムQ&A ――やっちゃう、やっちゃえ、やっちゃったのレビュー

あらすじ

アナキズムとは何にも支配されないこと。ビギナーからマニアまで。QさんAさんの軽快なトークで、自分の中の固定観念から解放され、人を縛る社会の仕組みから逃れ、統治から自由に生きる! ブレイディみかこ氏、角幡唯介氏推薦。/・税金、政府、議会制民主主義、警察、監獄、統治。どうして全部いらないか?(第1章)/・アナキストは「労働からの自由」を求め、資本主義に浸かった「魂」を自分たちの手に取り戻す。(第2章)/・直接行動とは? 権力を取らずに世界を変えるには?(第3章)/・別の世界は存在しない、別の生き方があるだけ。「他律」も「自律」もなく生きる(第4章)

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Posted by ブクログ

アナキズムの本だけど黒くなくて紫の可愛いイラストつきカバーで、やっちゃう、やっちゃえ、やっちゃった、て踊りながらイラストちゃんが言ってるので、なんか、伊藤耕とか江戸アケミぽい語呂合わせだね、と思わず買います。いざ読み出したら手触り、軽さがとても良い感じ。紙の本バンザイ!

第一章さよなら国畜、39ページ、いまが最高だところがっていこうぜ。て、いやいやもう、じゃがたらでしょ。アケミでしょ。フリーダムの語源はフレンドッテ。アケミを感じる。なかなかアナーキーだな。もうこの時点で百点満点です。ギブギブギブギブは相互扶助、無意識な本能。おしゃべりをするのは人間の自由をおもんじるのとおなじことだ。
平岡正明 あらゆる犯罪は革命的である。
66ページ、フールズ伊藤耕の獄中死。 監獄の特徴は完全な密室、外からわからないから恐怖となりか権力側の力が絶対的となり従うのが当たり前となり従順な身体が作られる。伊藤耕は心も体も権力に従順じゃないから医療を受けられず死んでしまった、殺されてしまったということ。
決定不可能性に身を投じる。
ブラックブロックという闘い方。匿名性を武器にする。我を忘れて暴れて忘れて助ける。ゼロに引きどす。自分をゼロにする。統べるも統べられる自分もない。
いかに支配されない、そして他者をなにものをも支配しない支配の罠にハマらないように気をつけること。ガンジーの塩の行進のように収奪者から収奪されたものを取り返す、たちあがりその力を民衆がみせつけること。まさに今ヘイトや排外主義に簡単に加担したりひきよせられるひとがおおくなってきたいまか、権力側もそれを利用している今工夫を凝らした行動繋がり連鎖が必要。向井孝は塩の行動を非暴力直接行動とよび、無支配

資本主義は形を変えた奴隷制度。

向井孝の非暴力直接行動、支配のない日常を自分たちの力で取り返す

直接行動 自分のことは自分でやる
コンスピラシー 共鳴共謀伝染巻き込む力、思ったり思われたり助けたり助けられたりすること

テロル、テロリズムとは
テロル=恐怖を用いて民衆を支配する国家の常套手段

なんでもかんでも簡単にテロとか暴力、暴力反対とか言ってしまうマスコミマスメディアやさらに劣悪なネット空間に対抗する、世間話の中で、それでも平和的に、とか静かにとか安全に抗議してほしいとかそういう言説を対してほんとに支配という圧倒的暴力をまずは暴力と認めろよって言いたい。
暴力は暴力じゃない暴力、という理解で本当に良いと思う。


じぶんのおどりをおどれとか、転がっていこうぜとかほんとにアケミの言葉がそのまま出でくるけど、亡くなっているアケミはもはや1人のアケミじゃなくてみんなの心のなかに生きてみんなのアケミかもしれないけど伊藤耕のことは書いてあるからアケミの名前やじゃがたら詩集、アルバムなんでも良いからアナーキーに行き抜けたひとりとしても言及あればよかったと思う、もし読み飛ばしてきづいてなかったらごめんなさいだけど。

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2025年10月13日

Posted by ブクログ

少し本書の本題とはずれた感想になるが、
「国家も資本主義もお金も結婚制度も、なくていいじゃん!」と言い切れるアナーキストって、そもそも“制度に頼らずとも生きていけるだけの魅力”を持った強者だなと思った。

そういう人って、美しい容姿、話の面白さ、周囲が自然と助けてしまうような人間的吸引力が人一倍あるんじゃないかしら。
お金がなくても誰かが食わせてくれる、結婚の枠組みがなくても人に長く愛される、あるいはそもそもその必要性すら感じない。そういう自信がある人って、制度に寄りかからなくてもやっていけるだけの生命力がある。

一方で、“普通の人”は家族、会社、お金、といった制度にしがらみを感じつつも、同時にそのしがらみは「秀でた魅力がなくても社会に属していられるためのチケット」でもあると知っている。
だから文句を言いながらも今の制度を根底から恨むことがないんじゃないかな。

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2025年11月30日

Posted by ブクログ

刺激的な一冊でした。世界は広いし、自分の知らないことが山のようにあるのだなと感じました。私はアナキストではないですが、働きたくないのは共感しました。楽しく読めて、視界を広げてくれるような一冊でした。

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2025年11月03日

Posted by ブクログ

アナキズムに対する疑問に答えるQ&A集、と言うより対話集かな。入門書としてもわかりやすくて良かったし、引用されている書籍も多くて参考になりました。まあ、これでアナキストに転向する人が続々出るかというと微妙ですけどね。

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2025年10月18日

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