あらすじ
小学5年生の娘・奏を育てる千緒は、自治会を変えようと孤軍奮闘する子ども会会長・剣崎さんの力になるため、子ども会の役員を引き受けることに。男性中心の自治会の在り方、外国人住民への差別、保護者夫婦間のモラハラ問題。目の前の出来事に怒り、落ち込み、迷いながら、千緒は子ども会の活動を通し、「町」と「自分」を見つめ直していく。
感情タグBEST3
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力まずに読める。働く主婦でママの話。等身大ですごくいい。
第1話 来泉北こども会では、会長の剣崎さんが左足首を捻挫し、副会長は引越し、会計が病気になって、書記は実家の親の手術で帰省。そのうえクリスマス会を中止しろという貼り紙をされる。
第2話 防災祭りの時に婦人部とこども会で炊出しのカレーをやって欲しいと言われて剣崎さんがつっぱね、自治会をあげてやることになった。
第3話 こども会では年2回除草をする。ほとんどの人は参加しない。町内ではダンボールを集めて古紙回収業者に売っているが、最近それを盗んでいく奴がいると話題になる。
第4話 花火が最上階から見えるらしい。そして夏祭り。新宮さんの奥さんの様子がおかしい。
第5話 新宮さんの奥さんが子供を連れて家を出た。夫がほうぼうで言いふらしているらしい。ハロウィンイベントのスタンプラリーで役員たちは仮装することになった。
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町内会の運営を巡ってのあれこれ
私にとって寺地はるな作品はハマるときと駄目なときの落差が大きいのですが、単に読んだときの気分に過ぎないのかも。今回はとてもよかったです。
町内会のように、なくては困るけど強制力があるようなないような、という組織体に関わることで起こる人間関係のあれこれをそれなりに拾いつつ、ハラハラするところへの切り込みもあり、オーソドックスではあるものの読んでいて素直に面白がれるところがよかったです。
主人公の、嫌だけど関わるからにはこうする、というようなやり方が不器用ながらもうまく行く感じ、寺地はるなだなあと改めて思いました。そうあってほしい、というほうに行ってくれてホッとする。
ただちょっとボリュームが少なかったか。もう少し話の展開をつけてくれても良かった気はしました。
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第1話を読み終わって、ちょっと拍子抜けした感じがありました。こんな感じのお話しか描けない人だっけ?と、ちょっと残念というか。でも、最後まで読むと流石だなと思わされました。
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子ども会、PTA…どちらかというと積極的に関わってきたタイプだけど、苦手な人もいるだろうし、世代を超えたいろいろな人がいるコミュニティの難しさを、すごくリアルに体感しました。
それぞれの事情があること前提で、きっと誰もが自分に出来る範囲で、社会や人とつながり、少しでも住みやすく、とか、よりよい環境になるようにしたいはずだけれど、簡単ではないよなぁ…
それでも、時には間違ったりしつつも、その人なりのやり方で、地域の人や周りの人たちと関わりあいながら暮らしていきたいなぁと思えるような前向きな物語でした。
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自分自身が当事者だった小学校PTAを思い出した。少子化の今、一度やったら免除システムは成り立たなくなっている。入学時は子どもが何人いても一度から、子ども一人につき一度に変わった。自治会でも散々モメたので年配の人が変化を好まない女性がすれば、というのに常にイライラしていたな。自分は体を壊しその場から逃げた。ボランティアだから負担になる、やらない人がやる人に払えばいいのにと常々思っていたのに、そうはならないのね…
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寺地先生が俯瞰で街の中を見てそのまま記録しているようなリアルな描写だった。本当に自治会とか育成会の細々した問題って、なんでか日々起こるんだな。そしてモヤモヤを抱えながら薄い付き合いを続けていくという、町内というミクロなコミュニティを切り取っている。
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自治会を変えようと奮闘する子ども会会長を助けるために子ども会の役員を引き受けることになった主人公。
町を想うからこそぶつかることもあり。全ての人が納得するのは無理だけれど、一生懸命町のために動く人がいるってすごいな。
わたしはとても日々の仕事や子育てが忙しくて、自治会なんてって思ってる方だけれど、こういう人たちがいてもいいのかもしれないと思った。
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私の住む町がモデルなのではと思えるほど、リアリティに満ちた物語だった。
子ども会やPTA、自治会など、一通りの役員を経験してきた身としては、登場人物たちの気持ちがよく分かる。
まれに自ら立候補する奇特な人もいるが、多くの人は「面倒だけれど誰かがやらなければ」という思いで役目を担っているのではないだろうか。
高齢男性ばかりの自治会役員の描写には、我が町との共通点を感じた。
この町の住民たちもまた千差万別。
穏やかな日常の中には喜びもあれば、不穏な出来事も起こる。
人との関わりを通して自分自身を見つめ直していく成長物語。
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小学5年になる娘を育てる千緒は、自治会を変えようとする子ども会の会長・剣崎さんの手助けをする為に、子ども会の役員を引き受ける。
どこの町にでもある自治会や子ども会だが、誰もが敬遠しがちな自治会長が、この町では同じ人がやっているというのも…男性中心に進められているのでは、とか思ってしまう。
良い人か悪い人かよくわからない自治会長の長門さんや自治会も子ども会も嫌いだと言う若い林やモラハラ夫から逃げる新宮さん…、いろいろなことに巻き込まれながらなんとかやってる千緒だが、きっとどこの町でも問題はあるのだろうなと思った。
最近は、子どもが少なくなってきてるので、我が町でも自治会のみの活動となっている。
小規模ながら夏祭りは、やっているけど…
自治会役員は、やはりしんどいよと思う。
住んでいる限りは、仕方ないのかもしれないけど。
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⭐︎3.6
寺地はるなさんの今回の作品は、とある町の自治会とそれに属する子ども会の話。主人公の千緒は主婦で娘が1人いる。お人よしだが、冷静でもある。人の前に出るタイプではないが自分の意見をきちんと持っているタイプである。
人の話を見たり聞いたりするうちに、ちょっと厄介なことに巻き込まれがちで、その物事に奮闘している。
『ほんとうの自分は、たくさんのセロファンが重なったすえに生み出された色のようではないか』というセリフが印象に残っている。
いろんなコミュニティがあってそれぞれに見せる顔がある。その全てに自分を全て曝け出す必要はない。どの顔が本当ということもないのだろう。生きるのが少し楽になるような、人生のヒントになるような物語。