あらすじ
小学5年生の娘・奏を育てる千緒は、自治会を変えようと孤軍奮闘する子ども会会長・剣崎さんの力になるため、子ども会の役員を引き受けることに。男性中心の自治会の在り方、外国人住民への差別、保護者夫婦間のモラハラ問題。目の前の出来事に怒り、落ち込み、迷いながら、千緒は子ども会の活動を通し、「町」と「自分」を見つめ直していく。
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Posted by ブクログ
⭐︎3.8
寺地はるなさんの今回の作品は、とある町の自治会とそれに属する子ども会の話。主人公の千緒は主婦で娘が1人いる。お人よしだが、冷静でもある。人の前に出るタイプではないが自分の意見をきちんと持っているタイプである。
人の話を見たり聞いたりするうちに、ちょっと厄介なことに巻き込まれがちで、その物事に奮闘している。
『ほんとうの自分は、たくさんのセロファンが重なったすえに生み出された色のようではないか』というセリフが印象に残っている。
いろんなコミュニティがあってそれぞれに見せる顔がある。その全てに自分を全て曝け出す必要はない。どの顔が本当ということもないのだろう。生きるのが少し楽になるような、人生のヒントになるような物語。