あらすじ
マカロニえんぴつの名曲『青春と一瞬』が物語に! 最注目作家の言葉で導くもうひとつの世界。文芸×音楽のコラボレーション小説誕生。
いまは活動休止中の「トンネルらんたん」のメンバーは、実は俺たちの同級生らしい。従姉に人捜しを頼まれたモラトリアム中の裕希。元同級生たちと一緒に少ない手がかりのなか人捜しは進むが……。「あのころ」を思い出すことは、ままならない停滞した「いま」を再開させる一歩を踏み出すきっかけになるかもしれない。明日を生きる力が湧いてくる物語。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
個人的に今年読んでよかった本ベスト3に余裕で入るくらいめちゃくちゃ良かった。私もバンドに音楽に人生救われてきた人間だし、現代社会人あるあるの悩みも人間関係の在り方も等身大で共感できた。固有名詞で現代アーティストや楽曲も出てくるしストーリーに没入しやすい。一気読みした後に青春と一瞬を聞き、染みすぎて涙。こういう楽曲インスピレーションの作品好きなのでもっと増えて欲しい。
Posted by ブクログ
じわりと良い。
青春が終わり中年期にさしかかるときに立ち現れる「このままで良いのか」という問い。
ここに出てくる登場人物たちは置かれている境遇に違いはあれども、どこかで通ずる抱えている悩み。
ふとそれを共有できたときに、少しだけ呼吸がしやすくなる。
がむしゃらに切り抜けるのではなく、自分の出来ること、出来ないことを見定めて、新たに踏み出す。少しだけ固い結び目を緩めるとふっと入り込んでくる風。
マカロニえんぴつを聴きながら幸福な読後感を抱えて、自分もまた日常に向かう。