【感想・ネタバレ】青春とそれからのレビュー

あらすじ

マカロニえんぴつの名曲『青春と一瞬』が物語に! 最注目作家の言葉で導くもうひとつの世界。文芸×音楽のコラボレーション小説誕生。

いまは活動休止中の「トンネルらんたん」のメンバーは、実は俺たちの同級生らしい。従姉に人捜しを頼まれたモラトリアム中の裕希。元同級生たちと一緒に少ない手がかりのなか人捜しは進むが……。「あのころ」を思い出すことは、ままならない停滞した「いま」を再開させる一歩を踏み出すきっかけになるかもしれない。明日を生きる力が湧いてくる物語。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

個人的に今年読んでよかった本ベスト3に余裕で入るくらいめちゃくちゃ良かった。私もバンドに音楽に人生救われてきた人間だし、現代社会人あるあるの悩みも人間関係の在り方も等身大で共感できた。固有名詞で現代アーティストや楽曲も出てくるしストーリーに没入しやすい。一気読みした後に青春と一瞬を聞き、染みすぎて涙。こういう楽曲インスピレーションの作品好きなのでもっと増えて欲しい。

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2026年09月26日

Posted by ブクログ

仕事がうまくいかない、プライベートに課題がある、仕事とプライベートの両立に苦労している、様々な境遇にそれぞれ違った悩みがある人たちの連作短編。
身近にありそうな悩み事を丁寧にリアルに描いているようで好印象でした。共感されやすい、読みやすい内容と思います。
星4つの評価といたしました。

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2026年10月11日

Posted by ブクログ

真嶋は後輩指導を厳しくしすぎたことを発端にリズムを崩してしまう。
入江は子育てとデザイナーの仕事の両立で不安に襲われる。
渡瀬は子供時代の家庭環境から癖になった人を馬鹿にする癖に苦しむ。
同級生だった3人が『トンネルらんたん』というバンドメンバーを探すことを通して、大人になった今のお互いの境遇を理解していく。
そんな理解から新たな青春が明けていく。

あの人は大体で感覚的に仕事をこなして、あの人は重箱をつつくように慎重に仕事をこなす。
あの人は後輩の指導に妥協を認めつつ褒めて伸ばす、あの人は細かいミスを許さずに厳しく指導をする。
何が正解とかなくて、ただの思考の癖の違いなんだね。
この物語のストーリーに思い当たる節がかなりあって、読みながら頷いてしまう。
まあでも僕はもう少し向き合わなければならなかったなあとは思うけどね…

人にはそれぞれの考え方や癖があって、まずそれに気付くという壁、そしてその考え方や癖を変える壁もしくはそれを受け入れて適応していく壁。
どれも大変だとは思うけど、それぞれの登場人物が向き合っていたのがとても尊いと思えた。
これは葛藤する大人の青春の物語だ。

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2026年10月06日

Posted by ブクログ

じわりと良い。

青春が終わり中年期にさしかかるときに立ち現れる「このままで良いのか」という問い。
ここに出てくる登場人物たちは置かれている境遇に違いはあれども、どこかで通ずる抱えている悩み。
ふとそれを共有できたときに、少しだけ呼吸がしやすくなる。
がむしゃらに切り抜けるのではなく、自分の出来ること、出来ないことを見定めて、新たに踏み出す。少しだけ固い結び目を緩めるとふっと入り込んでくる風。

マカロニえんぴつを聴きながら幸福な読後感を抱えて、自分もまた日常に向かう。

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2026年09月28日

Posted by ブクログ

彩瀬まるさんの文章は自然にスッと入ってきて読みやすい。

30代。クォーターライフクライシスと言われるような、なんとなく人生に静かな絶望感を抱く時。
青春時代と今は確かに地続きのはずなのに、気づけばけっこう遠くまで来てしまったなぁという感覚。ライフステージが分かれていくにつれ、人との関係性も薄れていく時期。
そんな時に、きっかけは何であれ(本書ではトンネルらんたんのメンバー探し)、こんなふうに高校時代の仲間と繋がれたらすごく素敵だなと思います。
高校時代のあの人この人に会いたくなりました。

そんなことを踏まえると、「青春とそれから」というタイトルはまさにぴったり。

登場する曲など含め、平成一桁世代には特に刺さると思います。

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2026年09月27日

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