【感想・ネタバレ】安恒(琉球空手シリーズ)のレビュー

あらすじ

明治12年(1879年)。
廃藩置県によって、琉球王国はその歴史に幕を下ろし沖縄県が誕生した。
内務省の若き役人・小野寺正三郎は沖縄県庁への出向を命じられ、南の島へ渡る。そこで出会ったのは、後に「近代空手の祖」と呼ばれる武術家・糸洲安恒だった。
当時、「空手」という名はまだない。琉球に古くから伝わる武術「手(ティー)」は、王国の消滅とともに失われようとしていた。
武術を未来へ残したいと願う安恒。近代国家の官僚として新しい教育制度を築こうとする小野寺。
二人は、伝統を守りながら新たな時代へ受け継ぐ道を模索していく。
国家と地方、近代化と伝統、その狭間で揺れる人々の思いの先に生まれたものとは――。

世界へ広がる「空手」の源流を描く、熱き歴史エンターテインメント。

【著者略歴】
今野敏 (こんの・びん)
1955年北海道生まれ。上智大学文学部在学中の78年に「怪物が街にやってくる」で第4回問題小説新人賞、2006年『隠蔽捜査』で第27回吉川英治文学新人賞、08年『果断 隠蔽捜査2』で第21回山本周五郎賞と第61回日本推理作家協会賞、17年「隠蔽捜査」シリーズで第2回吉川英治文庫賞、24年第27回日本ミステリー文学大賞を受賞。SF、伝奇アクション、ミステリなど幅広い分野で活躍。著書多数。空手道「今野塾」を主宰する武道家でもある。

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Posted by ブクログ

2026年の作品

いや今年の作品じゃないか!
わざわざ言う意味ある?

もちろんある
わいのレビューにはいちいち深い意味がある
なんか申し訳ない
いちいち深くてなんか申し訳ない

話を戻そう

本作は琉球空手の達人で、もともと「手(ティー)」と呼ばれていた沖縄の伝統武術に「空手」という名を与え、「空手」が日本に、そして世界中に広まる礎を築いた糸洲安恒を内務省の役人として沖縄に渡った小野寺正三郎の視点で描いたもの

明治という激動の時代に、沖縄の文化でもある「手」の伝統と変革の間で葛藤しながらも、明るく希望を持って「手」の普及に努めた糸洲安恒の静かだが強い想いが込められた一冊

加えて自らも琉球空手の研究と普及を実践する今野敏さんの想いも込められているように感じました

そして2026年沖縄では県知事選が実施され、2期8年続いた玉城デニー知事が敗れ、古謝玄太さんが新たに県知事となられました

長期政権となった玉城デニー前知事にはもちろん功罪両方あったと思いますが、とにかく沖縄の大多数の方は「変革」を求めたということだと思います

そんな年に「変わる沖縄」を描いた本作が発刊されたのは、偶然ではないように思うのです
ましてや本作は「琉球新報」という沖縄の地元紙での連載を経て単行本化されています

沖縄の人々の気持ちを大切にしながら、伝統を守りつつも変革していこうとする沖縄を遠い茨城の空の下から応援したいな〜と思う読後のわいなのでした

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2026年10月10日

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