あらすじ
■あらすじ
十五ヶ月もの間、身籠もり続ける妃がいた。
彼女の周りでは不思議な事件が起こり続け、伝承になぞらえ「神の子」を授かったと騒がれる。
監察御史の王和は調査を命じられるも難航。
お手上げかと思われた時、彼は後宮の奥深くの寂れた古書庫で一人の女官・宵月を見つける。
本に埋もれる彼女は無表情で寡黙。
だが、謎に対峙する時だけは極上の笑顔で一心に筆を走らせ……。
謎解きを愛しすぎている天才女官と敏腕御史の中華後宮古書ミステリ!
■登場人物紹介
宵月(しょうげつ)…後宮の古書庫にいる寡黙な少女。圧倒的な洞察力を持つ。
王和(おうわ)…監察御史。美貌の持ち主で『御史台の氷狼』と呼ばれている。
阮祝(げんしゅく)…御史台副長官。王和直属の上司で、『御史台の氷華』と称されている。
阮太漢(げんたいかん)…隻腕の大将軍。才智に優れた四兄弟と一人娘を持つ。
羊羊(ようよう)…女官。お人好しで人からの頼みごとを抱えがち。商人の家系。
庚丈(こうじょう)…後宮の古書庫を管理している老貴人。
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Posted by ブクログ
オタクって語り出すと早口かつ長話になるよねという話。
ついマシンガントークして言わなくていいことまで言い、周囲をドン引きさせてしまうから、基本筆談になってしまった主人公。
最終的にはペラペラ喋ってはいたが。
しかも謎解きをして楽しい時は恍惚な笑顔になるというおまけつき。
その笑顔でころっと落ちた人がいるとかいないとか。
最初の15か月も妊娠し続ける妃の話が、一番インパクトあって面白かった。
次の話からは、謎解きが次に持ち越しになったり、全部が全部明らかにならなかったり、何なら黒幕に何の罰もないまま終わるので、すっきりしないという。
後宮ものなので、権力争いも入ってくると勧善懲悪が難しいのは理解できる。
でも、ある一族を巻き込んでの大騒動をした割にあっさりとした幕引きだったので、正直物足りなかった。
主人公の過去の謎も全ては明らかにならないし。
次回への布石なのだろうか。
王和が思っていたより活躍しなかったのも気になったし(傍観者や主人公の代弁者に近く、彼自身が動いたことによって好転したことがあまりない。何なら主人公を慕う羊羊の方が余程有能だった)主人公を含めてある一族の方たちが一部「見れば分かる」で説明を放りだしているのも気になった。
それを「天才」として片付けているのが、説明放棄の言い訳のように聞こえて。
個人的にはその説明が読みたかったのだが。
謎の内容は面白かったが、最初の話がクライマックスで、その後は尻すぼみな印象。
最後にもっとすっきりできる、どんでん返し的な謎解きがあればよかったなと感じた。