あらすじ
母親の再婚で伯爵令嬢となった九条綾音。
しかし学友の罠で婚約破棄となり、義父から勘当を言い渡されてしまう。
――もう我慢はやめだ。
綾音は『小野綾音』として人生を再スタートする。
横濱のカフェーを間借りして始めたのは代筆屋。
依頼人のため危ないことにも首を突っ込む綾音を、いつもは飄々と綾音をからかうリヒトも心配する。
常連客の実や店主も見守る中、綾音を罠に嵌めた元学友の薔子が現れて……?
「手紙を書いて欲しい」
依頼が呼ぶのは恋か事件か、過去の自分か?
元令嬢が奔走する横濱大正浪漫!
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Posted by ブクログ
タイトルに「嘘つき」とある通り、まあ嘘つきの多いこと。
相手を思ってのやさしい嘘ならマシなのだが、基本的に自分の利のために相手を騙す嘘つきが多かったので、読んでいて大変ゲンナリした。
まず主人公が、本人が意図したことでは全くないが、両手に花ならぬイケメン状態。
その男性陣も全然信用ならんという。
最終的には、勝敗はくっきり分かれたが。
名前に込められた仕掛けにはびっくりしたし、面白くもあった。
ともあれ、嘘つきの多い中、主人公が意に添わぬことはきっちり断るし、ちゃんと一本筋を通した生き方をしているのは清々しかった。
甘いものに目がないのもチャーミングだし。
それでいてお人よし。
応援したくもなる。
てんでバラバラと思っていた事件が、最後にちゃんと一本にまとまるのもよかったし、ネタばらしで立場がガラッと変わるのも面白かった。
ただとにかく前述通り、腹立たしい嘘つきが多かったので、すっきりとした読書にはならなかったのが難点。
タイトルにある「恋」の要素だけでは、嘘つきのクソさをカバーしきらないのよ。
遺産のために嘘くらいかなあ、まだやさしいと思えたものは。