【感想・ネタバレ】したうのレビュー

あらすじ

父母も、社員も、犬も。
大切なひとを、慕う。
わたし、小玉小鉄は、
社長の息子と同じ日に生まれた柴犬だ。
その縁で、株式会社こだまの一員となった――。
本屋大賞発のベストセラー『ひと』からつながる感涙のドラマ

わたしにとって大事なときに、そこにいてくれた人。
その人を、したう。
株式会社こだまは、主に塩化ビニル管をつくっている中小企業だ。社員数、24人。当然、皆が知り合いだ。社長は、2代目の小玉新一郎がつとめている。
わたしは、新一郎の息子優一郎と同じ日に生まれた。5月5日生まれ。偶然そのことを知った新一郎にもらわれてきた、柴犬だ。小鉄と命名されたわたしと優一郎は、こだまの社員に囲まれ、双子のように育った。
わたしを散歩に連れ出してくれるのは、小玉夫妻だけではなかった。事務仕事をこなす大江都子。若手オス社員の高桑雅永。やらされるわけではない。自らやってくれるのだ。
そんな彼らにも、悩みはあるようだ。仕事、子育て、恋……。そしてわたしにも、ある異変が訪れていた。

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Posted by ブクログ

小野寺史宜さんの作品がとても好きなので今までは文庫本を全部集めるつもりで買っていましたが今回は単行本を初購入しました!
まず第一に思ったのが株式会社こだまの社長さんの人柄に惹かれました!
野球チームがあったり社長と二人で飲みに行ったり犬の散歩をしたりとこんなアットホームな会社って結構貴重で中々ないのではと思いました。
柴犬の小鉄目線のお話は犬って実際に人間の言葉を少しは聞き取れたりするのかな?とか飼い主達の事をこんな風に思っているのかなと犬の気持ちになって読めました(笑)
ペットを飼った人には分かると思うのですが小鉄編の最後は悲しかったです…
株式会社こだまに入社した社員の人達もそれぞれ悩みを抱えつつも最後は温かい気持ちになって読み終える事ができる一冊だなと思いました。
数年後に文庫本が発売したらまた買ってもう一度読みたいです!

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2026年09月23日

Posted by ブクログ

株式会社こだまは、塩化ビニル管をつくっている中小企業で、二代目めの小玉新一郎が社長をつとめている。
社員数24人と、こじんまりしているがみんな和気あいあいとしている。
それも社長の人柄の良さだろう。
お給料はそんなによくないけど、転職してほんとうによかったと言う。
ストレスが少なく、最高のぬるま湯であるという表現が良い。

それぞれの思いが、なんとなくほんわか〜としているのもちょうど良い。

したう 懐かしく思う 大江都子 四十九歳
したう 離れがたく思う 小玉小鉄 十七歳
したう 目上の人に惹かれる 中園亜百合二十八歳
したう 恋しく思う 高桑雅永 三十一歳

柴犬小鉄の話にはジーンとくる。
やっぱり犬は可愛いい。

高桑の野球歴ありからの告白も良い方向なのかな。

小野寺さんらしいフルネーム呼びの一人称から入るというパターンが、だんだんと癖になってきて、もはやそうであれと思っている。
ストレス無しの話もいい。




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2026年09月24日

Posted by ブクログ

平和な毎日。相変わらず台詞が多くて、名前は全員フルネーム。密葉市が舞台。犬が語る章がクスッと笑えて良かった

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2026年09月23日

Posted by ブクログ

いろいろな人の目線から(犬も含む)関わった人の優しさやあたたかさが書かれていました。
こんな所だったら住んでみたいと思えるたくさんの人々の優しさも詰まっていてホッコリした気持ちになりました。

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2026年09月21日

Posted by ブクログ

株式会社こだまは、主に塩化ビニル管をつくっている社員数24人の中小企業。そのアットホームなこだまに勤める女性事務社員。社長の愛犬。大企業からの中途社員の女性営業社員。恋愛経験の少ない若手男性社員。それぞれの目線でそれぞれの「したう」ことについて描かれている。

柴犬飼いの私は、第2章の「離れがたく思う 小玉小鉄 17歳」を目当てに手に取った。

社長の新一郎の息子優一郎と同じ日に生まれた小鉄。優一郎と双子のように育った小鉄だが、犬は人間の何倍も早く歳を取る。

わかっているけど、切なくなる。

淡々とした小鉄の一人称はなんとも言えないくらい愛しくなるし、我が家の愛犬もそんなこと考えているのかなと思ったりした。

他の章もみんないい人たちで、いい人たちに恵まれて、最後、高桑くんの恋愛事情にホッコリした。

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2026年09月19日

Posted by ブクログ

株式会社こだまを舞台に、さまざまな意味の「したう」をテーマにしたお話。

うん、やはり好きです。
小野寺さんの作品したっています(笑)

日常生活などでささくれていた気持ちが、読み進めていくと癒されていく感じが本当にしたってしまいます(笑)

本作は荒川のある平井のストーリーではなく、架空の町みつばのお話でしたが、モデルとかあるのかな。

以下、作品内の好きなシーンとセリフ。

◾︎離れがたく思う
p131優一郎「選んだって感じでもないみたい。最初に抱いたのが小鉄だったんだって。それも縁てことで、小鉄。あとの3匹は抱かなかったらしいよ。情が移っちゃうからって。それこそ選んだみたいになっちゃうからって」
絵凛「へぇ。お父さん、いいね。何か、偉い。カッコいい。」
→ここものすごく小野寺さんの小説らしくて良いなって思う。選ばないことの優しさって素敵だな。そういうのを縁って感じられるのって粋だな。と思います。

◾︎恋しく思う
p223(草野球を断るつもりでいた高桑くんの気持ち)これは自分でも意外。気持ちが、何というか、上向きになってるのを感じる。前向きとはまたちがう。上向きだ。
何故か。
自分でもわからない、とごまかしたいところだが、わかる。美弓さんとご飯を食べに行けたから、だ。それだけ。ちょっと恥ずかしいが、本当にそれだけ。
→わかる(笑)恋愛ってそういうちょっとしたことでも、人の日常を上向きにさせてしまう。

p292(この店は美味しいとか、この店はそうでもないとかの話はするかもと言った美弓さんの言葉)あ、でも、このお店はそうでもない、は言わないかな。それはやっぱり悪口になっちゃうし。自分でしてて、たぶん、いやな気持ちにもなっちゃうので。
別にいう必要はないですもんね。あのお店はおいしいからそこに行こう、だけでいいわけですし。
→すごくよくわかります。実際私の周りにも、あれは嫌だ、これは嫌だという人がいて、その人と一緒にいると息が詰まる思いをします。
人が不快になるようなことは言わずに、一緒にいて過ごしやすいなって思われるような言動をしたいものです。

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2026年09月14日

Posted by ブクログ

居心地のいい株式会社こだま連作短編集。社員49歳女性や社長宅で飼われてる犬、目上の人に惹かれる人、野球部に入る人。

良かった。小野寺クオリティ。こういう会社に勤められれば人生穏やかに幸せなんだろう。こんな会社は存在するんだろうかね?

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2026年09月02日

Posted by ブクログ

「懐かしく思う」「離れがたく思う」「目上の人に惹かれる」「恋しく思う」──“慕う”という感情を、三人と一匹の視点で描いた連作短編集。

本作でも小野寺さん特有の柔らかな文体は健在。

日常では殆ど使わない“慕う”という言葉。
けれど本作を読みながらなんて美しい表現なんだろうとしみじみ感じ入った。

登場人物は私達の周りにもいそうなごく普通の人たち。
その素朴さが物語の世界をより身近に引き寄せてくれる。

二話の「離れがたく思う」は我が家でも長年柴犬を飼っていたこともあり、柴の小鉄への愛おしさで胸が一杯になった。
ラストは涙涙。

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2026年08月29日

Posted by ブクログ

人が人を、時には犬も、慕うということの温かさ。最後はじんわりと、あのソーアンで。四葉スタウト飲みながら。その雰囲気がまたよい。

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2026年08月18日

Posted by ブクログ

フルネーム連呼、意図的な他人事っぽさなど、独特の表現が作品によってしんどいこともあるが、話の雰囲気は温かくて癒される。

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2026年10月02日

Posted by ブクログ

読むたびにいつも思います

ごくごく普通の人々の日常を書けば小野寺史宜さんの右に出る者はいないのではないでしょうか

特別な能力やすごい才能を持った人が出てくるわけでもなく、大きな事件やドラマティックな出来事が起こるわけでもない

言うならば、我々みたいな一般ピープルが普通の日常生活を過ごしているだけの小説です

ま、その中にちょっとした思いやりや優しさがあったり、ちょっとした出会いがあったり、ちょっとした悲しい出来事があったりします

それぐらいのちょっとしたことなら、我々みたいな一般ピープルでもありますよね

そんな一般ピープル向けに書かれた小説なので安心して読めるのかもしれません
そして、ほっこりするのかもしれません

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2026年09月28日

Posted by ブクログ

小玉小鉄。いいやつ。7月に20歳で旅立った我が家の猫と重なる。会話できてたら、こんなカンジだったのかなと、色々思い出す。ちょっと一人で外に出てみたくなることもあるよな。最近、コインランドリー増えてると思ったら…ダニか…。

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2026年09月22日

Posted by ブクログ

アットホームな中小企業「こだま」を舞台に、様々な意味の「したう」をテーマにした短編集。
大きな事件や出来事は起きず、淡々と物語が進んでいきます。いつもの小野寺節(笑)。でも読み終わったあと、人との繋がりっていいなあと温かい気持ちになれます。
社長の愛犬が語り手となる編が良かった。私は犬を飼ったことがありませんが、これは泣ける。

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2026年09月21日

Posted by ブクログ

『ひと』『まち』『いえ』『うたう』等、小野寺史宜さんのシンプルタイトル小説の新刊。

タイトルは「したう」…漢字だと「慕う」と書くのだろうが、したう相手は恋人だけではない。『懐かしく思う』『離れがたく思う』「目上の人に惹かれる」「恋しく思う」いう様々な意味があり、幅広い気持ちが込められている。

その『したう』の様々な気持ちが章立てとなり、株式会社こだまという社員24人の小さな会社の社員のそれぞれの事情が語られる。おまけに第二章は、この会社の人たちに飼われている犬の小鉄の目線での『したう』話だ。

特別な事件も起こらず、いつもの小野寺節、会話文の羅列で物語は進む。普通の人たちの日常を丁寧に追いながら、最後には人と人とのつながりが胸に残るハートフルな小説でした。

欲を言えば、表紙や帯を見ると『犬』との愛情がメインの小説と勘違いさせるのがずるいかな。(もちろん第二章の小鉄版は犬目線ではあるが)

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2026年08月25日

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