あらすじ
再会した憧れの先輩は、陰謀論者になっていた。すっかり腫れ物扱いされる姿を見て、たとえ世界中を敵に回しても、自分だけは彼を愛そうと誓う小町だったが・・・・・・(表題作)。結婚の話がないまま交際8年。マッチングアプリで「保険の男」を探しつつも、月子は未だ彼との結婚を諦められずにいて・・・・・・(「転ばぬ先の獣道」)――その先が地獄だと知りながら、それでも手放せない恋がある。文庫書き下ろしを含むノンストップ狂愛サスペンス全6篇!
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Posted by ブクログ
狂ってるのにそれが逆にありえなさ過ぎて愛おしくなってくる。
恋愛小説としては濃度が高かったけれども読み終わって胸がザワザワするのは斜線堂有紀先生の筆の上手さだと思います。
こういう狂愛話は斜線堂有紀先生にしか書けないと思っています。さすがでした。
Posted by ブクログ
好きな人に選ばれるためなら、相手が信じる突拍子もない世界すら一緒に信じ込もうとする。たとえそれで今までのような生活ができなくなったとしても、自分をねじ曲げてまで好きな人の隣にいようとする……本作に登場する女性たちは、その先にある破滅を予感しながらも、そんな恋を手放せずにいます。
第三者から見れば歪でしかないのかもしれませんが、当人たちにとってはそれが唯一無二の愛なのかもしれません。そんな物語の行く末から目が離せず、ほぼノンストップで読み終えてしまいました。
前作に引き続き、面白かったです!
Posted by ブクログ
6話からなる恋愛短編集。
地下アイドルが主人公の話と、映研の二人の話が好き。
斜線堂さんの主人公は、汚いいやらしいところも包み隠さず描かれていて、全部は無理でもどこかしらで必ず共感できる部分があるところが魅力だと思う。
あととにかく文章が好みで、個人的にとても読みやすい。
「全ての物事を良いように捉えるトラのフィルターが、私に魅力の濡れ衣を着せていた。」とかすごいなほんとに。
Posted by ブクログ
世間的に間違った人生でも当人にとっては必要な人生なのだなあ、とぼんやり納得。最終話の「ミューティレーション」が良い感じの補助線になりました。
自分もニッチな価値観に陥りやすいタイプなので「他人事ではないな」と気を引き締める(今さら)。
Posted by ブクログ
自分と違う世界に行ってしまった恋人を取り戻そうと、守ろうとするのはエゴなのか
人は自分しか守れない
たとえ善意であろうと、相手を傷つけてしまう
優しさゆえの、狂おしいほどの愛
普段恋愛ものはあまり読まないのですが、夢のような甘いシーンの後に来る、コミュニティのリアルさ生々しさが好きでした
今はハッピーエンドじゃなくても、いずれそうなるだろう、いやそうしてやる!という柔らかな強かさも感じ、登場する女性たちには好感が持てました。