あらすじ
祝 2025年度4冠達成!感動を超えた傑作、文庫化
「いつでも帰ってこい、おまえの家はここだけなんだぞ」
血のつながらない親子を描く、笑いと涙の家族小説
太平洋戦争直前、日本女子体育専門学校で槍投げ選手として活躍していた山岡悌子は、引退して国民学校の代用教員となった。西東京の小金井で教師生活を始めた悌子は、幼馴染みで早稲田大学野球部のエース神代清一と結婚するつもりでいたが恋に破れ、下宿先の家族に見守られながら生徒と向き合っていく。やがて、女性の生き方もままならない戦後の混乱と高度成長期の中、ある事情で家族を持った悌子の行く末は……。
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Posted by ブクログ
野球の得意な爽やか美青年とのちにダイダラボッチと呼ばれるほどガタイのいい槍投げ選手の自分が相思相愛だと勘違いしているなんてと、最初こそ主人公の悌子のことが痛々しく見えたけれど、そのまんまでは終わりません。
悌子も、彼女と結婚することになった権蔵も、下宿先の一家も、恩師や児童、みんなあったかくて、登場人物すべての人が愛おしくなります。あ、教頭は除く(笑)。
戦時中という厳しい背景の中、笑って泣いての600頁超。期待はあらゆる苦悩のもとだったとしても、苦悩するのは悪くない。「思い遣り」がいっぱい詰まった作品です。