あらすじ
成田空港でGS(グランドスタッフ=空港業務スタッフ)として働く咲良は人気の芸人の帰国を知り、芸能人を間近で見れることにワクワクする。しかし、ゲートに現れた人気芸人・瀬戸は空港警察に先月から着任したばかりの仁志村賢作に身柄を確保されてしまう。普段から、「役立たず」と陰で言われている空港警察の行動に驚く咲良。何と瀬戸には麻薬密輸の容疑が掛かっているらしい。しかし、瀬戸の身体には麻薬犬もTDS(検査機器)もX線も金属探知機も反応を示さなかった。とんでもない濡れ衣だと瀬戸は激昂するが、仁志村は意外なモノに着目し、瀬戸を追い詰め始める。
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Posted by ブクログ
【絶対敵に回したくない男】
成田の空港警察署に新米署長として仁志村賢作が就任する。普段から民事不介入を決め込み、「役立たず」と陰口を叩かれていた空港警察が変わり始める。
長編バディものかと思いきや短編集。ひたすら仁志村が無双します!読みやすくて助かるw
仁志村は物腰は柔らかく、口調も穏やか。だが犯罪者に対しては一切容赦しない。笑顔で会話をしながら、裏では犯人の逃げ道を一つずつ塞いでいく。着任早々、旅行ツアー客42人を覚醒剤密輸でしょっ引くなど、格に違いを見せつけます。
「大きな組織だからこそ、責任者が変わったら大転換する可能性がある。またそうでなければ責任者が変わる意味がない」
この言葉に象徴されるように、仁志村は事件を解決するだけでなく、組織そのものを変えようとする人物でもある。組織を率いた経験がある人なら、思わず頷いてしまうのではないだろうか。
狡猾と言われているが、情報収集能力と犯罪への嗅覚は群を抜いている。
(※さすが、あの千葉県警のアマゾネスを新人時代に泣かせただけのことはあるw)
短編ながら、仁志村という強烈なキャラクターの魅力が存分に味わえる一冊。彼の過去も非常に興味が湧く!次回作が待ち遠しい作品です。