あらすじ
イタリアのとある島で起きた一家の心中事件。それを皮切りに、島では悪魔の憑依が疑われるような事件が起きていた。バチカンへの要請を受け、平賀とロベルトは悪魔祓いのために島を訪れるが……。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
◯解放のファンタズマ
アメデオの無能っぷりが健在。それを凌駕する良い人。最後にローレンにかけた言葉がそれを表している。
フィオナは相変わらず優秀。どこかネジが飛んでそうなところもあるけど、やっぱり良い人なんだよね。被害者への接し方がさすがプロ。
シン博士の可愛げが目立つ。
ローレンの変装姿の講演会、行ってみたいものだ。
犯人に思い至ったとき、背筋が凍るようだった。
◯真緋色の轍 あけいろのわだち
アルバーノの半生がわかる。
すごく静かな物語だった。
仲間に会って殺し合いをするのだけれど、アルバーノの気持ちの揺らぎが静かで、水の波紋のようだった。フィジカルはボコボコなんだけど。
◯法王の魔導書
とあるイタリアの島で起きた悪魔祓いのお話。
凄惨な事件を皮切りに島が悪魔に覆われていく。
エクソシズムでは、バチ官ではなかなか見れないザ悪魔な表現があり、とても恐ろしかった。だけど平賀が科学的に裏付けをするので安心してしまう。
おじいちゃんふたりと若者ふたりのエクソシストの活躍が、バランスが取れていて、なんだか可愛かった。平賀もエクソシストの講習を受けていたのにはびっくり。ロベルトはバチカンの幹部になりそうな予感がする。優秀なエクソシストにもなれそう。
サウロ大司教のエクソシズムって初めてじゃないかな?忘れてるだけかな?
島の住民や派遣されたカラビニエリの不自然さが最後に回収されていく。住民たちによる島という閉鎖空間での自治は悪魔を生み出すものだった。人間が恐ろしい。
Posted by ブクログ
「解放のファンタズマ」思いがけずシン博士登場で、博士には申し訳ないが……くすりと笑ってしまった。
「真緋色の轍」でアルバーノ神父をさらに好きになり、「法王の魔導書」には、悪魔とは……と思い巡らせた。
平賀の科学者の視線と素直さは癒しですね✨
Posted by ブクログ
短編3編を収録。
「解放のファンタズマ」
ローレンの事件簿シリーズ。カラビニエリのアメデオのもとに事件が持ち込まれた。マフィアのボスが殺され、犯人は余命宣告を受けた元犯罪者だったが、他にも類似の事件が起きているという。フィオナとローレンに加えて、バチカンのチャンドラ・シン博士が登場。
「真緋色の轍」
アルバーノ神父はこれまで属した組織の解散後、バチカン内に入り込んだスパイを調査するために雇われていた。休暇が始まろうとしたとき、アルゼンチンで刑事をしているロペスからの電話を受けた。惨殺現場に残された血文字が、かつて共にイスラエルの秘密組織「シオンの掟」に属しナチス戦犯を追い詰めていた、仲間のものだという。さらなる犯罪を防ぐため、アルバーノはアルゼンチンへ向かう。
「法王の魔導書」
シチリア島沖合のオレル島で、一家四人が首を吊った状態で発見され、足元には悪魔を呼び出すための魔法円が血で描かれていた。やがて島の住人たちに悪魔憑きの症状が拡がり、エクソシストとしてジャンマルコ・ジャンニーニ、平賀、ロベルトが立ち向かう。サウロ大司教も到着し、悪魔との壮絶な戦いが繰り広げられる。
Posted by ブクログ
中編3編。感情のないAIが殺人教唆を行うのは現代っぽかった。シン博士が良いキャラなんだけど扱いが少し可哀想に思えてきた。ロベルトと平賀の主人公コンビが悪魔祓いへ。だけど師匠達に持っていかれた感。食事のシーンがなかったのは残念。
Posted by ブクログ
なるほど、同じ麦角中毒でも、上橋菜穂子が書くと『鹿の王』になり、藤木凛が書くと本書になるのか。ずいぶん方向性が違うのに、同じ原因が使われる辺り、狼男伝説の業の深さを感じる。
という訳で面白かった。短編集第8弾、「解放のファンタズマ」「真緋色の轍」「法王の魔導書」の三編。
「解放のファンタズマ」はいま流行りのAIの話。
「真緋色の轍」はシオンの掟とナチ。
そして、「法王の魔導書」はエクソシスト。サウロ司教の活躍にシビレル。うん、魔法円を描いた犯人には驚いた。やられた、思いもしない人だった。いや、でも、きちんとその思考は描かれていたんだが、気づかなかった。だからこの作者さんの本を読むのはやめられない。
次巻もいつまでも楽しみに待っている。
Posted by ブクログ
平賀とロベルトが出てくるのは表題の作品だけだったので☆3つ。
この話、平賀とロベルトが完全に師匠’sに活躍の場を持っていかれていて、かえってそこが面白い。
しかし、単行本も高くなりましたね… 物価が上がってるからしかたないけど。