あらすじ
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
火災が起きた時、地上からの放水が直接届かない上層階や地下などに消防車からの水を送るための設備、送水口。
送水口博物館の館長が、並々ならぬ愛と情熱とともに全国47都道府県の珠玉の送水口約100種を、500点以上の写真を用いて紹介。
日本の消防設備の発展や、送水口の普及の歴史などの知識編も盛りだくさん。送水口ファンによる座談会も収録し、隅々までたっぷり楽しめるディープな一冊。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
全国の各都道府県で送水口を探してみたら、実に様々。
約100種の送水口と、送水口に関する知識を詳しく紹介する。
・はじめに
第1章 送水口名鑑 第2章 よくある質問と解っていること
column,おまけ、用語解説、索引、主要参考資料有り。
・おわりに
この本を読むにあたって、近所の建物の送水口を
探してみたところ、ほぼ違うことが解ってびっくり。
で、読み始めたら更に多くの送水口が紹介されてて驚き。
にょきっと突き出たもの、壁に埋め込まれたものなどの
形状の違いの他に、同じようで微妙に違うものが続出。
常にこちらを向いている壁埋込型。
どちら側でもOKの露出Y型などの基本の形状。
ニョキっと突っ立つスタンド型。
それらに地域性や設置場所などが加味されたものもある。
飾り板には、卓球ラケット風や扇形、白塗り、
英字のオールドプレートなど。
分類・メーカー名・設置年等のデータに送水口の写真と
紹介文での構成には、マニアックな知識が溢れている。
それもそのはず、著者は消火機器メーカーの代表取締役で、
解体される建物から貴重な送水口を救出して
送水口博物館を開館してしまうほどの、送水口マニア。
消火機器と送水口の日本での歴史の変遷や用語解説は、
詳し過ぎて興味惹かれる内容だったし、語りも熱い。
これはヤバい!
また街歩きに探したいモノが増えてしまいました。
高層ビルの壁や地面にずらりと並んだ送水口を
見たくなってしまいました。