あらすじ
誰もが心の奥に抱える闇と社会への違和感を哲学とユーモアで昇華させた、笑い飯・哲夫が贈る愛と悟りに溢れる渾身の長編小説!
なぜ、こんなにも生きづらいのか――。
お笑い界の知性派・笑い飯の哲夫が、現代人が抱える自己嫌悪と社会への違和感の正体に迫る。
独自の哲学と鋭いユーモアを注ぎ込み、「僕たちは人間をやるのが下手なのではないか」という痛切な問いに挑んだ長編小説。
主人公は、組織という檻を脱ぎ捨て、ハンドルを握ることで個の静寂を手に入れたはずのタクシードライバー。
しかし、理不尽な社会の牙は、そのささやかな聖域すらも無慈悲に食い破る。
最後に待ち受けるのは、破滅か、それとも――。
【編集長よりコメント】
すごい原稿を頂いてしまった。いつもの仕事のつもりで読み始めた原稿なのに、めくるめく展開に感情が先走り、ついに仕事が手につかなくなってしまった。
笑い飯 哲夫(ワライメシ テツオ):1974年、奈良県桜井市生まれ。関西学院大学文学部哲学科卒。2000年、西田幸治と「笑い飯」を結成し2010年、M-1グランプリ優勝。自称“仏教マニア”で関連番組・催事の出演多数。スポーツ、農業、料理、写経、純文学、学習塾、花火鑑賞など趣味多彩。著書に『えてこでもわかる 笑い飯哲夫訳 般若心経』『ブッダも笑う仏教のはなし』ほか。
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このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
初めて芸人の小説を読みました。この芸人のことは前から知っていて、面白い芸人だとは思っていたんですけど今までにも何冊も本を出されていることは最近知りました。
読み進めていくうちに、この人は芥川賞作家のような文章の構成だなと思いました。
流れは、主人公の最初の設定は週刊誌記者で、週刊誌の出版社をクビになり、雑踏を避けるかのようにタクシー会社に入りタクシー運転手になる。しかし利用客からの苦情によりタクシー会社内忘れ物センター(内勤)に移ることになります。
タクシー会社の内勤のときに上司からある司令が下るのですが、そこの流れは面白かったです。クスっとくる面白さでした。やること為すことの歯車が噛み合っていません。
この本では仏教用語がいくつか出てきます。自分も勉強になりました。
Posted by ブクログ
諸行無常(すべてはうつろいゆく)と諸法無我(すべてのものには実体がない)などの概念を小説を通して学ぶ、というようなものと理解した。
主人公の意志が薄弱過ぎてリアリティが感じられず、途中で覚めてしまった。
250ページも割いた割には…という印象が先立ってしまった。自分が深い部分まで読み解けていないのかもしれないが。
意識が混沌とするところもそこまでぐわっと来なくて今ひとつと感じた。
笑い飯は大好き。