あらすじ
復讐系漫画の悪役令息サタリアに転生した俺。サタリアは最後に主人公に立ち塞がり、復讐されるラスボス系悪役だった。それを知った俺は逃げ出そうとするが、ラクトフェル伯爵家が人を人とは思わない救いようのない悪党一家であることが許しておけず、この家の犠牲者を可能な限り減らしながら、原作通り自分の家を没落させようと決断する。しかし、ある日、出会うはずのない主人公・復讐鬼アルヴェンがなぜか専属使用人候補として目の前に現れる。ラクトフェル家の犠牲者であり、奴隷よりも酷い扱いを受け、誰よりもラクトフェル家を恨むはずの彼が、「俺を、あんたのものにしてくれ」と恐ろしい程の熱が孕んた瞳をサタリアに向けてきて!?
【電子特別版】本編の後日談を描いた司馬犬先生書き下ろしのショートストーリーを電子版だけに特別収録!
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Posted by ブクログ
これは予想をはるかに越す展開でした!
残虐な悪役令息サタリアに転生し、何とか犠牲を少なく原作通り家を没落させようとまさに血のにじむ努力をするとか楽に過ごせる方法を選ばずに、とかいい人過ぎて。
そんなサタリアの敵になるはずのアルヴェンが何故か好意以上の気持ちを向けてきて、実はそこには一度死に回帰して戻ってきていてサタリアの本心を知り恋し焦がれてしまっていたという事実があり、とにかく驚きの展開で凄かったです。
サタリアとアルヴェンお互いにお互いを守ろうと行動を起こし、サタリアの最後皇女メラニーとの対峙する場面はハラハラドキドキでした。
気持ちを伝え合え侍従関係だけれど恋人でもある2人、良いです!
アルヴェンのサタリアに近ずく者には誰彼構わず嫉妬メラメラが最高でした。
人と魔法生物とキメラというかなり複雑なので読み始めは大変でしたが読み出したら止まらずラストまであっという間でした(笑)
特典ペーパーではアルヴェンの本当の名前、ハッキリとは語られないけれど前回と今回の名付けた人の違いで受け止め方が変わるってなんかいいなって思った。
共感のしどころが難しい
物語は良く練られていて、決して面白くないわけではありません。でも、自分的にはあまり刺さりませんでした。
とにかく世界観が重く、難解です。
人間がいて、その中に祝福者と呼ばれる特殊能力者がいて、人間に使役される魔法生物がいて、更には非道な手段で作り出されたキメラという存在がいる、そんな世界なようで。
何よりも戸惑ったのは、そんな世界で生きている『人間』に温かいものを感じなかったこと。
サタリアの家族が特殊なのかと思ったら、メラニーもどこか壊れている雰囲気です。キメラ達は更に悲惨な状態で、恋だの愛だのと浮かれてはいけない雰囲気が漂います。
正直、共感のしどころが難しい作品でした。