【感想・ネタバレ】冬眠の生命科学のレビュー

あらすじ

冬眠は謎が9割。
気鋭の冬眠研究者が挑む、生命科学最大級のミステリー

冬眠中に出産・子育てするクマ、体温0度以下でも死なないジリス、11ヶ月も冬眠する謎のヤマネ、「休眠」「渡り」の二刀流を行うハチドリ。
冬眠はただ眠っているだけではなく、驚異的な能力を持つ動物による命がけの生存戦略です。

科学の進歩により、わかっていないことだらけだった冬眠という現象は徐々にその謎が解明されつつあります。
なぜ冬眠中に寝たきりでも筋肉は衰えないのか? 低温でも心臓は止まらないのか?
低体温療法や人工冬眠などヒトにも役立つ可能性を秘めた、いま大注目の研究ジャンル。
ワクワクが止まらないフシギの世界へ冬眠研究者がいざないます。

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Posted by ブクログ

のっけから、クマの越冬は冬眠か、とあって驚く。えーっ、そうじゃないの!?
寒冷な時期を生き延びるための生存戦略として、冬眠を見る。その戦略は、変温動物から恒温動物まで多種多様。ヒトの冬場の鬱だって、われわれの祖先の適応戦略だったのかもしれない。そう考えると、冬眠はいろんなグラデーションのあるスペクトラム。
年1回の生理事象だから、なかなか研究が難しい。概年リズム、気温や日照との関係、睡眠との違い、冬眠誘導物質……最新の研究も紹介しながら、著者は「冬眠は9割が謎」だと言っている。確かに、読んでゆくと、たくさんの疑問がぽこぽこ浮かんでくる(たとえば、なぜ数カ月も動かないでいるのに、筋肉は萎縮しないのか、とか)。
最終章の4章は、著者の研究ミニ自伝。発生生物学から冬眠の研究に進み、東大薬学部の教員から、公募で北大低温科学研究所へ。冬眠の研究の場として、ドンピシャのところではないか。この章は研究者の卵たちへの応援歌(あるいはリクルートソング)としても読める。
巻末には「参考文献・ウェブサイト」。これもよくできている。

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2026年05月03日

Posted by ブクログ

知らない人はいないと思う『冬眠』について、メカニズムについてほぼ解明されておらず謎が多いということに驚きました。これからの発見に浪漫が広がる研究だと思う。
本の1/5は著者のエッセイとなっているが、研究者を身近に感じる事ができてよかった。
何も知見なしでも楽しく読めた。

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2026年04月29日

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