あらすじ
大学生の小塚咲月はキャンプをするためダムを訪れた。ダムに沈んだ村の残骸が、少雨で干上がったダム底に露出しており、興味をもったサークル仲間が集まったのだった。その夜、後輩・楓のものと思われる、頭部と胴体が切断された裸の死体が発見される。犯人が特定されないまま、殺害現場は再び水底に沈んだ。あれから15年後の夏――。事件が再び動き出す。あの時理解されなかった恋愛模様とすれ違いが引き起こした悲惨すぎる真実とは。「剝きだしのエゴ」と「人間関係の恐怖」を描いた青春狂愛ミステリー。
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Posted by ブクログ
読み始めは軽い感じなのに、途中からずっと“人の見え方”が揺らいでいく感じが不気味だった。
事件そのものよりも、「この人って本当はどういう人なんだろう」が少しずつズレていく感覚が面白い。
特に良かったのは、人間関係の意外性の出し方。
劇的な裏切りというより、「そんなふうに繋がってたのか」とか、「その言葉ってそういう意味だったのか」みたいな、小さい発見の積み重ねで読ませるタイプだった。
だから派手じゃないのにずっと続きが気になり、読む手が止まらなかった。
登場人物がみんな少しずつ“自分の見せたい顔”で生きてる感じがリアルだった。
誰も完全に嘘をついてるわけじゃないのに、受け取る側次第で印象が変わる。その微妙なズレがずっと居心地悪くて良い。
ミステリーとしてというより、人と人の認識の食い違いや、何気ない違和感を楽しむ作品としてかなり好きだった。
読後に「あの人は、本当はどういう人だったんだろう」と、もっと知りたくなった。
Posted by ブクログ
こういうタイトルの本って期待してしまう分外れも多かったりする印象が強いのですが、この本は最後まで展開が読めず、結末を知ると怖いとすら思いました。
夜中に読むともっと寒気がしそうなくらいです。タイトルの意味を知った時、本当の恐怖があります。