あらすじ
これは、1通の手紙から始まる報復の物語。
悪の令嬢・リーナが国外追放されてから5年――
元婚約者であり、彼女を断罪した王太子の元に、リーナから手紙が届く。
まるで断罪などなかったかのような文面に、王太子は苛立ちを隠せなかった。
時を同じくして、庶民出身の王太子妃、幼なじみで親友だった伯爵令嬢、王太子の近衛騎士――リーナの追放に関わった者たちにも同様の手紙が届いていた。
怯え、軽蔑、喜び――真意は様々であったが、手紙をきっかけに彼らはリーナを探し始める。
それが、平穏な日々からの転落の始まりであるとも知らずに。
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匿名
1
物語の始まりから5年前のある日、コロムという国で一人の令嬢が追放になってしまう。
その人はベルシュタ公爵家令嬢リーナである。
元々彼女は王太子セルヒオと国力増強を目的として親同士の考えで婚約していた。
とはいえ二人は仲はそれなりによかったのだがセルヒオが王立学園でグラセス男爵家令嬢ミレイアと出会い彼らが親しくなっていったことがリーナの耳に入ったことでリーナはミレイアをいじめにあわせて襲わせようとしたのだ。
それがセルヒオの耳に入ったことで婚約破棄と国外追放を言い渡されたリーナは国を去っていった。
それから5年たったある日セルヒオの元に手紙が届く。
彼はミレイアと結婚し幸せな日々を送っていたにはいたのだが庶子出身のミレイアのふるまいに反感を抱く者たちもいて結果それがミレイアの精神的ダメージとなり夫婦関係まで影がさしていた。
そんな中届いたリーナからの手紙はかつてのことなどなかったかのような内容であった。
しかしそれにより妃教育が完璧だったリーナが自分のそばにいればという思いが胸に起こって…。