あらすじ
この部屋の鍵をあなたに渡しつつ「思うのとは反対に回して」
歌人・穂村弘が、毎月変わるテーマごとに読者から寄せられた短歌を選んで講評。
言葉の奥深さや日常の中にあるみずみずしい一瞬――あざやかな講評は短歌の魅力をより一層際立たせる。
短歌を読んで、あなたもきっと詠みたくなる。本とマンガの娯楽マガジン『ダ・ヴィンチ』掲載の人気連載、書籍化第6弾。
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Posted by ブクログ
雑誌『ダ・ヴィンチ』の人気連載「短歌ください」の単行本第6弾。
読者が投稿した短歌の中から、歌人の穂村弘が選んだ短歌がコメントつきで掲載される。
いくつか紹介したい。
二歳児に眼鏡のレンズの色を問い「しろ」と言われたときの春風 (古河惺)
この短歌は俺が短歌をはじめて間もない頃に掲載されていた記憶がある。穂村さんのこの短歌に対するコメントが素晴らしくて、今でも印象に残っている。
上の短歌に対する穂村さんのコメント「「二歳児」さんは透明という言葉をまだ知らないんでしょうね。でも、いちばん近いと思う色を答えた。透明は万人の普通の正解だけど、「しろ」というその子だけの不正解には、それ以上の魅力がある。」
保護猫の背中にそっと手をおいてあなたのお家あなたのお家よ (じゅんさん・女・71歳)
キーパーがシュートしたっていいじゃない玉将で攻め込んでくる妻 (たろりずむ・男・46歳)
俺の短歌も「給食」というテーマに一首掲載された!
欠席の時に届けてくれたパンが走馬灯に一瞬写る (石井啄也・男・43歳)
4年前くらいに、近くの宮脇書店でダ・ヴィンチを手に取り、短歌くださいのコーナーに自分の短歌を見つけたときの興奮が甦ってくる。掲載に感謝。
Posted by ブクログ
雑誌『ダ・ヴィンチ』の長期連載である短歌投稿コーナー「短歌ください」の書籍化第6弾。
歌人・穂村弘さんが、テーマを決めて短歌を募集。(自由テーマもあり)
毎月12〜15首ほどを選出、講評をつける。
好きな短歌、気になる短歌に、付箋をつけて読んでいたのだが、その付箋が宇宙人の顔型だったために、大量の宇宙人が本の上部から頭を出しているという、ちょっと気持ち悪いことになった。
でも、読めてしあわせだった。
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「マロニー」とマロニーちゃんを呼び捨てるきみにはそういうおそろしさがある(水戸蜜柑・女・22歳)
「さびしそうな海はいつでも好きだ」旅日記の母は妻でさえなく(原田冬・女・50歳)
冬眠のため高校は休んだの 夜明けは魚肉ソーセージ色(月舘桜夜子・女・59歳)
プーさんは圧縮袋で閉じられてあらゆる周波数で叫ぶよ(直・女・30歳)
パパはいつピアス開けたの人はいつ猿をやめたの朝はいつ来るの(来る・16歳)
珈琲と牛乳の比を逆にして朝をときどきやわらかくする(虫追篤・男・50歳)
大好きな人の全てを知りたくてカカオの花の色もググった(琵琶リネン・女・34歳)
バス停でいつまでもいつまでも手を振って母とはいつまでも母(芍薬)
しばらくは羊はあなたの象徴で羊の出てくる本ばかり読む(ひな)
ダイエット飲料だとは気付かずに釣り人はまたビンをくわえる(北原直人・30歳)
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そして、わたしの短歌も収録されています。やったー。
〈欄干の光が痛い 夕暮れの車中に沈む母と私と(月見だいふく)←筆名〉
ブク友さんの短歌も載っており、とてもうれしい一冊となりました。
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先日、山形で穂村弘先生が講師を務められた山形小説家・ライター講座というイベントがあり、オンラインで参加させていただきました。
この講座は山形在住のブク友さんのまことさんのご紹介でおととしにはじめて知って、そのときは参加できなかったのですが、今年はじめて参加をすることができました。
2002年のご著書『世界音痴』以来(波はありつつも)ずっとファンだった穂村弘先生に、拙作を講評していただき、質問にも応えていただけるという夢のようなひとときを過ごしました。
そのときに、まことさんにサイン本を頼んでいたのがこの『短歌ください 反対に回して篇』と、『短歌の話は長くなる』。
どちらも、筆名入りで、宇宙で一冊だけの宝物となりました。
ありがとうございます。
まことさんと、一緒に会場参加された張飛さん、ベルガモットさんとも、おなじ時間を過ごせてしあわせでした。
再来年の講座はぜひ、会場参加したいです!