あらすじ
須磨と桐嶋の古巣である獅靱会。業績拡大のため、密輸業に手を染めていた彼らは、玲奈たちを罠にはめ、莉子を鑑定店から誘拐した。裏には、波照間島を巻き込んだ計画が動いているようで――――。
警察をも欺く獅靱会に敢然と立ち向かう須磨たち。玲奈は莉子を救い出すために、様々な人たちの力を借りることに。
正義も悪もない世界に引きずり込まれた莉子たちを待ち受ける運命とは!?
「万能鑑定士Q」「探偵の鑑定」2大シリーズ、波乱の佳境!
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Posted by ブクログ
松岡圭祐『探偵の鑑定 II 改訂完全版』角川文庫。
『探偵の探偵』と『万能鑑定士Q』との合体作の下巻。本作は『探偵の探偵』の完結編にして、『万能鑑定士Q』の最終巻となる『万能鑑定士Q ムンクの〈叫び〉』へ導く1作という位置付けのようだ。『万能鑑定士Q』を1作も読んでいない自分には少々負担である。
読んでみると、スマ・リサーチの解散と紗崎玲奈の探偵業廃棄、『万能鑑定士Q』の閉店と結果ありきで作られたようなストーリーのように思った。そんな既定路線のストーリーを諸手を挙げて絶賛出来る訳でもなく、既定路線に乗せるための松岡圭祐の苦労だけが際立つような作品だった。
ところで、『探偵の鑑定 I 改訂完全版』の秘密交際クラブでの詐欺被害事件はどうなったのだろう。
『探偵の鑑定 I 改訂完全版』では秘密交際クラブでの詐欺被害事件から始まり、終盤に予想外の展開が待ち受けていた。警察とスマ・リサーチの社長の須磨と桐嶋、さらには紗崎玲奈をまんまと騙した獅靭会は凜田莉子を拉致する。
獅靭会はこれからのしのぎの柱となる密輸事業で、凜田莉子に品物を鑑定させようとしていたのだ。その獅靭会から莉子を奪還するためにスマ・リサーチの社長の須磨と桐嶋、紗崎玲奈たちが動き出すが……
本体価格960円
★★★★