【感想・ネタバレ】宙ぶらりんの箱のレビュー

あらすじ

まったくこの世の中は、うまくいかないことだらけだ

ロープウェーの故障事故でゴンドラの中に閉じ込められた乗客たち。
その事故をきっかけに、たまたま乗り合わせただけだった者たちの日常が大きく揺らいでいく――。

逃げ場のないところから出られても、そこが平穏とは限らない

山の上の神社の秋祭りの日、ふもとと山頂をつなぐロープウェーが故障し、乗客がゴンドラの中に閉じ込められた。そこには、怪我をした看護師、子ども連れの家族、女子高生、スーツ姿の中年男性、老齢の男女らが乗っていたが、パニックに陥った女子高生が泣きだし、過呼吸を起こしてしまう。ゴンドラ内が騒然とする中、女子高生に近づいていったのは、ある秘密を抱える老婦人だった――。幸い大事に至らず全員が救出されたものの、乗客たちはその後、地に足のつかない日々に翻弄されていく。

偶然乗り合わせたロープウェーのゴンドラに閉じ込められてしまった人々。
乗客たちのその後の日常を軽妙な筆致で描いた書き下ろし長編小説。

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Posted by ブクログ

最近、注目している片島麦子さん。
新作も期待通りの面白さ。

物語の発端はロープウェーの故障事故。
乗客たちはゴンドラに閉じ込められる。

閉所恐怖症の自分には不安な設定だったが、描かれるのはその後の日常だ。

「袖すり合うも他生の縁」や「一期一会」というように偶然の出会いは様々だが、登場人物たちは事故現場で出会ってしまったばかりに、日常が厄介な方向へ転がっていく。

心温まる話もあるものの、全体を通してビターな読み心地。

緊張を伴いながらもページを捲る手が止まらなかった。

一難去ってまた一難。
人生ってやつは本当にままならない。

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2026年05月05日

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