あらすじ
文房具が大好きで学生時代からイベントに通い詰め、憧れの文具会社に就職した森川文絵、24歳。
実はフォロワー30万人の文具アカウントのインフルエンサーだが、目立つのが苦手で会社では秘密にしている。
そんな中、全社を挙げた特別予算会議で降ってきた社長の無茶ぶりに、唯一アイデアを出して採用されてしまう。
それがきっかけで注目を集め若手No.1エースの佐守孝継に目を付けられて、思わぬトラブルに巻き込まれることに!
無自覚ながら切り札(ジョーカー)な文絵が綴る、推し活に仕事に翻弄される毎日の愛とトラブルだらけのダイアリー。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
インフルエンサーである文具好きの彼女が、社内のコンペや企画開発で無自覚ながら無双して、やっかみなどのトラブルを抱えるのかと思ったら方向性が違った。
確かに文具好きだったり、インフルエンサーゆえのチートだったりはあったのだが、そっちの話はメインではなかったような。
寧ろ、文具好きで無自覚人たらしな彼女が、ストーカーに悩まされる話だった。
まさしく「困りごと」である。
実際は、家を変えたり、PTSDを発症しかけたりして、困りごとなんてレベルではなかったのだが。
メンタル的にトラブルは大ごとではありつつも、会社の人たち(一部を除く)や友人たち、親戚に理解者や味方が多かったのは救い。
そのトラブル以外は、文具の興味深い話だったり、美味しそうな料理が出てきたり、平和だった。
あと、イケメンの佐守係長が、こと彼女に関しては、普段のようにはいかず、煮湯を飲まされていたところに、彼女の人となりやトラブルの件を知って、最終的には「おもしれー女」認識しちゃうのは、もうコントのようだった。
全然報われてなかったし、敵認定すらされてたからなあ。
ここから逆転はあるのかもしれないが、色々な意味で難しそうではある。
Posted by ブクログ
人の懐にするっと入り、みんなから好かれる文絵。彼女は文房具好きが高じて文具会社に就職した。ひっそりSNSで文房具テーマの動画でインフルエンサーとなっているが、秘密にして働いている。そんな彼女に訪れるのは深刻なトラブル。悲しい気持ちもうれしい気持ちもつづられている素敵なダイアリーともとれる本作。
作中に登場する文房具や手帳の数々を見ると、文具屋さんに行き文具を見たくなってくる。よい意味で「なろう小説」のような無自覚チートと文具愛にあふれた一冊だった。