あらすじ
Netflix映画『This is I』が、2月から配信開始!
映画の原案となった医師の感動ノンフィクション。
好評既刊『ペニスカッター』の新版として、アップデート!
かつて日本でタブー視されていた「性転換手術」の先駆者、和田耕治。
国内で600人以上の「性転換手術」を行った、その壮絶な生涯とは?
苦闘する医師の人生が鮮明に描かれた、感動の書。
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Posted by ブクログ
Netflixの"This is I"を観て色々知りたいことがあったので、原案とされる本書を読んでみた。映画の中でさらっとだけ語られる性転換手術(主にMTF-SRS - Male to Female Sexuality Reassignment Surgery)の具体的な術式などにも興味があったのと、この和田医師その人にも興味が湧いたから。この本自体は和田医師の元妻が書いているという体になっているんだけど、まず、読みづらい。シーンの描写が散らかってるし、時系列も前後してとても読みづらい。
ただ、MTF-SRSの術式の描写についてはとても細かく書かれていてそこは良かった。風呂で自分の性器を洗いながら、ああこの部分を陰核に、この部分を小陰唇にするのねえ、余った神経とかどこに格納したんだろうな?とか考えたし、造膣術なんていう聞き慣れない言葉も知識欲を満たす意味では良かった。それと和田医師はMTF-SRSだけではなくてFTM-SRSや豊胸や顎の骨切りなど色々な手術も手掛けていたという事も知れたのは良かったね。
でもどうにもこういうノンフィクションはプロの書き手に任せるべきだなと強く感じた。もちろん故人について書いているわけで、その場で肉声を拾えないというのはあると思う。でももう少し和田医師の考えや志したものなどをうまく書けただろうにな〜と残念に思った。内容は興味深かったけど読み物としてはイマイチ。映画はエンターテイメントとしてとても良くできてたので、まあその副読本として読んだって感じ。単体で読んでたらもう少しがっかりしただろうね。
Posted by ブクログ
日本の性別適合手術の第一人者の和田医師についての本。ご本人のブログとそのパートナーの方の共著形式。
現場の一医師として、日本における性同一性障害(GID)の治療の進歩のなさに対して、自分が何とかしたいと医師の本分を貫いた人。
美容外科にはどちらかというといかがわしいイメージを持っていましたが、これを読んで美容形成外科に対する見方もちょっと変わりました。見た目に囚われず溌剌と生きていけるならそれが一番かもしれませんが、中にはそれがどうしても難しい人達もいる。特にGIDの患者さん。身体というより心を救うための医療でもあるのだと。
若くして亡くなられた後、ご遺族としてはこの本に書かれてはいない大変なことも恐らくあったのだろうと推測はしますが、この本や映画が知られることによって多くのGIDの人達の心を救った先生の功績が少しでも知られると良いなと思います。