あらすじ
〈りっちゃんが死んだ。寒さと痛みのなかで――〉。2024年、小説誌の編集部に届いた原稿には、学生運動が過熱した半世紀前、日本中を震撼させた事件で親友を亡くした大学生ジュンの日々が綴られていた。これはフィクションか、あるいは新たな事実か。駆け出しの編集者・二階堂ルルは、当時の報道と原稿に食い違いがあることに気づき、その真相を探る。見えてきたのは、自分自身の本当の心で――。1972年、ジュンの大好きな友だちが死んだ。打ちひしがれた彼女は、一風変わった人々が集まる「幸海荘」に転がり込む。大切な人の記憶に苦しみながらも日常を取り戻していくジュンが目にした、信じようのない光景とは。ここではないどこかに居場所を求めてもがく彼女たちの、激動の青春と小さな希望の物語。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
60年代の学生運動と、現代の安保法制反対運動の中にいた女性がオーバーラップする。激しい学生運動と数年前のことは切り離してみていたけど、今をもっと良くしたい。それができるはずという思いは繋がっている。と気付かされた。
Posted by ブクログ
学生運動をしていた人たちも同じ若者で集団の恐ろしさ、そして携わって抜けることのできない苛立ちが伝わりやはりこの作家の本は考えさせられる内容ばかりだなぁとそして読んで数日経つのに消化できない自分の頭の悪さ。。
もっと寄り添える理解力や気持ちがあったらいいのに。
Posted by ブクログ
初読みの青波杏さん。
学生運動に関わり、親友をある事件で亡くしてしまったジュン。当時のことを綴った原稿を出版社に持ち込み、編集者のルルが事件の真相を探っていくという設定。
学生運動については詳しくないのだけど、読んでいると「なかなか過激だな」と思う場面もあった。「ある事件」というのは、どうしても浅間山荘事件を思い出してしまうし。
そこに、LGBTやタイムリープも絡んできたりで、色々な要素が詰め込まれているなと思った。
それと、登場人物の名前がほとんどカタカナで、どういう意図があるんだろう?と気になってしまった。
興味深かったけど、感情移入しづらい物語だった。