【感想・ネタバレ】会計が面白いほどわかるミステリ 決算書に隠された7つの罪のレビュー

あらすじ

「数字は嘘をつかない。嘘をつくのは、いつも人間だ。」
――過去最高益から一転、巨額赤字へ転落した帝国重工。

営業現場に違和感を感じる営業部員・渋沢慎一と、失踪した上司を追う経理主任・津田桜子。
2人は会計探偵くろいの協力を得て、会社の決算書を読み込み、関係先の調査を進めていく。
読み進めるほど、数字の行間に潜む〈黒い物語〉が見えてくる――。

本書は、マンガ → 会話 → クイズ(会計ミステリ) → 解説の4ステップで、
物語のドキドキをそのまま“財務を読む力”に変える会計エンタメ学習書です。

・マンガ:企業で起きる不可解な出来事と「おかしな数字」(会計論点)を面白く、時にシリアスに描きます!
・会話:マンガのストーリーの中の会計論点を整理します。
・会計ミステリ:各話における学ぶべき会計論点について、クイズ形式で特訓しましょう。
・解説:基本的な考え方から、ビジネスで役立つ知識までをやさしく説明します。

■読んで身につくこと
・財務三表(P/L・B/S・C/F)の基本とつながり
・“黒字なのに倒産してしまう”理由
・粉飾の兆候を数字から嗅ぎ分ける視点(売掛金・棚卸資産・キャッシュの動き 等)
・投資指標の読み方(EPS・PER・ROE/ROA・PBR・レバレッジ ほか)
・会議や投資でも使える“根拠ある数字”の使い方

■こんな方に
・マンガを読むだけで、決算書を“ラクに”読めるようになりたい…
・会計をゼロから楽しく学び直したい/実務の勘所をつかみたい…
・企業研究や投資判断の武器になる1冊を探している

数字は、沈黙しながらも雄弁です。
ページをめくる手が止まらないミステリの緊張感の中で、「決算書が語る真実」をあなたの目で読み解いてください。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

会計業務に携わって10年近くになるけれど、基礎の部分が物語形式、まんが、短文、クイズで初心者の方にもわかりやすく書かれている良書。
教科書的な読み方ではなく、実務に近い活きた会計のとっかかりとしてとても良いと感じた。

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2026年03月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

めっちゃ面白かった!
会計の知識が、漫画で一企業の粉飾決算を暴くというストーリーで理解できること
都度、問題を解いて、解説があること
によりとても理解しやすかった

簿記試験勉強と相まって楽しく学べた

一つだけあるとすれば「検索性」が低いことは少しストレスだったかも
振り返って、あそこで学んだやつだ、とページを探すがどこにあるかがわかりづらかった
(強いて言えば程度)

<決算書とは何か?>
・決算書(財務諸表)とは、会社の財政状態や経営成績を数字で表した書類のこと
・決算書は、株主や投資家、取引先、金融機関、従業員など、さまざまなステークホルダー(利害関係者)に対して、客観的な情報を提供する重要なツール

(財務三表)
・貸借対照表(B/S)会社の持ち物や借金
・損益計算書(P/L)会社の経営成績 1年間の儲けと損失
・キャッシュ・フロー計算書(C/F)会社のお金の流れ

(財務三表を読むメリット)
・自社の状況を正確に理解できる
・取引先や競合他社の分析ができる
・投資判断の材料として活用できる
・不正や異常を早期に発見できる
・経営層とのコミュニケーションが円滑になる

<会計の全体図>

(会計の領域)
何が起きたか、今どうなっているかを示す
・簿記=ビジネスを決算書に記録・反映するためのツール
・財務会計=全ての企業が同じルールで決算書を作成し、利害関係者に報告するためのツール
・管理会計=経営者が会社をマネジメントするために必要な情報を報告するためのツール

(税務)
税法に従って課税所得を計算し、適正な納税を行う

(ファイナンス)
資金調達や投資判断など、将来のキャッシュフローと企業価値に焦点を当てて「これからどうなるのか」を予測・評価する

<貸借対照表(B/S)でわかる財務事情>

「資産」=会社の持ち物リスト
・流動資産(1年以内にお金になるもの):現金及び預金、売掛金、棚卸資産
・固定資産(1年異常使い続けるもの):機械装置、建物、土地

「負債」=借りたお金
・流動負債(1年以内に返済):買掛金、短期借入金
・固定ふさい(1年以上かけて返済):長期借入金、社債

「純資産」=株主のお金
・資本金:株主が出資したお金
・利益余剰金:これまで稼いだ利益の累計

<益計算書(P/L)でみる5段階の利益>

・売上総利益(粗利):売上高ー売上原価
・営業利益:売上総利益から「販売費及び一般管理費(販管費)」を差し引いたもの
・経常利益:営業利益に、本業以外の収益や費用を加減したもの
・税引前当期純利益:経常利益に「特別利益・特別損失」を加減したもの
・当期純利益:最終的にいくら儲けたか

<B/SとP/Lの2つの視点で企業を理解する>

・つながり①:P/Lの「当期純利益」とB/Sの「純資産」は同じ
・つながり②:P/Lの「売上高」とB/Sの「売掛金・現金」も同じ
・つながり③:P/Lの「売上原価」とB/Sの「棚卸資産」も同じ

2つの財務諸表を見ることで、数字の矛盾を発見できる

<資産の老いを刻む減価償却>

「減価償却」=価値の減少を会計上の数字で表すもの
・P/Lの「減価償却費」とB/Sの「資産」が連携している
・一度に費用計上するのではなく、「稼ぎを生み出すために使ったお金は、稼いだ期間に合わせて計上する」
・実際にお金が動くわけではなく、財務上の数字を動かすにすぎないので不正に注意

<売上計上タイミング>

・きちんと約束を果たされたタイミングで計上しなければならない

<未来のツケを記す引当金>

・引当金=未来への備え:将来的に発生する可能性があるが販売した年に計上しておく

<キャッシュ・フロー>

①営業活動CF=本業でどれだけ現金を稼いだか
②投資活動CF=将来のためにどれだけ投資したか(または資産を売ったか
③財務活動CF=どうやってお金を調達したか(または返した、株主に還元したか

(キャッシュが危ない要注意パターン)
パターン①=見せかけの優良企業:売上は架空、在庫は山積み
パターン②=投資しすぎ企業:野心的すぎて資金繰りが火の車
パターン③=ゾンビ企業:とっくに死んでるのに借金で動いている

<現金の流れが示す真実>

P/Lで黒字なのに倒産することを「黒字倒産」と呼ぶ
重要になってくるのが「運転資金」

「運転資金」=売掛金+在庫ー買掛金
「回転期間分析」=売上代金を回収するまでの期間+在庫が捌けるまでの期間ー買掛金の支払い猶予期間

黒字倒産を防ぐために、運転資金でいくら必要なのか、お金の回転期間が正常なのか、を確認すること

<会社の企業価値>

「時間価値」:同じ100万円でも、現在と1年後では価値が異なる(利息まで考える)
「割引現在価値」:10年後にもらえる金額も金利を踏まえて年利分を割引いて計算する(機会損失ととらえる)

「EPS」=1株あたりどれだけ稼げるか(発行済株式数/当期純利益)
「PER」=実力の何倍期待されているか:株価収益率(EPS/株価)

<不正を見抜くポイント>

①売掛金の異常な増加
②在庫の異常な増加
③利益と営業キャッシュフローの乖離
④監査法人の頻繁な交代

<株価 関連>

・ROE=自己資本利益率(自己資本を使ってどれだけの利益を生み出したか)
・ROA=総資産回転率(総資産をどれだけ有効活用して利益を上げたのか
・財務レバレッジ=自己資本の何倍負債を利用しているか

<終わりに>

「数字は、嘘をつかない。嘘をつくのは、いつも人間だ。」

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2026年03月21日

Posted by ブクログ

財務諸表の理解を深める意味でも、比較的わかりやすい。これまで簿記は勉強していたが、理解の足りない部分もあり、読み終えたあとで確かに知識がついたように思う。簿記を勉強中の後輩にオススメしたい1冊。時々読み返そう。

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2026年03月13日

Posted by ブクログ

こちらの新刊本紹介に載ってて気になってネットで買って読んでみました。面白かったです!

仕事柄、BSやPLに触れる機会が多いものの今ひとつ分かったような分からないよう…の微妙な状態のわたしにピッタリな作品でした。

著者先生は会計士の方のようですが、ミステリーとして話は進み、ドキドキハラハラしながら読み進めつつ、時々クイズもあり…で読んでて楽しかったです。七つの大罪ともきちんとリンクしてて計算し尽くされたストーリー展開も見事でした。

会計のことを知りたいけど専門書はちょっと…という方に読んでほしい一冊です。

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2026年02月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『会計が面白いほどわかるミステリ 決算書に隠された7つの罪』は、会計や決算書という一見難解なテーマを、ミステリ仕立てで楽しく学べる構成が魅力的ですね。あなたの書評からも、単なる教科書的な説明ではなく、登場人物が事件や謎を解き明かす過程で自然に会計知識を吸収できる点が印象的です。特に「決算書に隠された7つの罪」という切り口は、数字の裏にある経営の問題点や不正の可能性に焦点を当てており、読者に考察する楽しさを与えています。ただ気になるのは、ミステリ形式にすることで実務的な知識の理解がどれほど深まるかという点です。あなたは、この本を読んで会計の仕組みや決算書の読み方について、実務でも活用できそうだと感じましたか?それともまずは会計への興味を持つきっかけとして楽しむ作品だと思いましたか。

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2026年01月15日

Posted by ブクログ

財務諸表の読み方について書いた本はたくさんあるが、漫画仕様でわかりやすくなっているので、会計初心者からある程度の知識がある人までおすすめ。
架空の企業の財務諸表が登場するので、実際に分析するように読み方を理解することができる。

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2026年02月01日

Posted by ブクログ

『会計が面白いほどわかるミステリ 決算書に隠された7つの罪』を読んで、作者が真面目な会計知識と引き込まれる推理ストーリーを巧みに融合させている魅力を強く感じました。本書の一つひとつのケースはまるで窓のようで、企業の裏側の実態や人間の複雑さを覗き見ることができます。

特に印象に残ったのは、登場人物の描写です。単なる数字の羅列ではなく、意思決定の背後にある心理や価値観の葛藤まで丁寧に描かれています。彼らが財務上の困難や道徳的な選択に直面する様子を通して、会計という学問の理解が公式や帳簿にとどまらず、日常生活や職業倫理、さらには社会的責任とも深く結びついていることに気づかされました。

この本を読む体験は、一つひとつの謎を解き明かしていくようで、決算書の背後に隠された手がかりを発見するたびに、企業運営や財務的思考についてより深く理解できました。単にデータ分析力を高めるだけでなく、現実の情報や意思決定に向き合う際に、より鋭く、かつ広い視野で考える力を養わせてくれる一冊です。

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2026年01月16日

Posted by ブクログ

会計エンタメ、って触れ込みに誘われて読んでみた。
小説だと思ってたから、いきなり漫画でびっくり!
しかも、かなりきな臭い感じ…
正直、本格ミステリを求めていたから、空振り感は凄かったけど、実用書としては面白かった。
漫画やクイズなどを多用しながら、会計の基礎からファイナンスまで、しっかり説明がされていて、それなりに知識がある方だと思うけど、そんな人間でも楽しめた。
実際、架空の売掛金の積み重ねの決算書に嫌気をさして、会社を辞めたことがあるので、あの時の自分の考えは正しかったんだ、と答え合わせが出来たのが、一番の収穫。
会社の会計の仕組みは、営業も知っておくべきと言うのも同感!
経理を目指す人じゃなくて、そう言う立場の人に読んでもらいたい一冊。

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2026年03月24日

Posted by ブクログ

会計の基礎と財務諸表の読み方を、漫画とクイズを交えて解説してくれている本。クイズ形式なので楽しみながら会計の基礎がわかる。株をやる人にも良い本です

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2026年03月03日

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