【感想・ネタバレ】ごめんなさい、もうこれ以上頑張れません 生きづらい社会で傷ついた人が、再び「自分」を取り戻すまでのレビュー

あらすじ

ガタン、ゴトン。
電車の走行音が響く、小さな私鉄の駅前に、
「日本一優しい」と評判の精神科医がいます。

そのクリニックを訪れるのは、
理不尽な現代社会で心に深い傷を負い、
人生の歩みを長く止めざるを得なかった人たちです。

・理想を胸に教師になったものの、過重労働で心が押しつぶされそうになった若い女性
・出世を機に人生の歯車が崩れ、うつに苦しんだ元エース営業マン
・一流企業でのパワハラにより休職へ追い込まれた女性社員
・病気の母を案じるあまり、日常の中で「儀式」を増やし過ぎた親思いの娘
・アルバイトでの挫折をきっかけに、人の視線が怖くなり引きこもった青年

彼らは特別な存在ではありません。
私たちと同じように日々を懸命に生きながら、
ほんの小さなつまずきで心の均衡を崩してしまった、
ごく普通の人たちなのです。

戸惑いの中でクリニックを訪れた彼らは、
医師のゆっくりとした言葉や寄り添う姿勢に支えられながら、
少しずつ「自分らしさ」を取り戻し、
"無理をしないで生きる力"を学んでいきます。

その過程で身についていくのが、
心を立て直すための「4つの視点」と、
心身を守るための「休み方の技術」。
どれも、誰にとっても日常のなかで役立つものばかりです。

本書が描くのは、"完璧な回復"ではありません。
不安や痛みを抱えたままでも、
"自分のペースで前へ進めるようになる"という、
静かで確かな変化です。

仕事に追い立てられ、気力が尽きかけている現代の私たちへ----。
本書は、
「もう少しだけ、自分に優しくしてもいい」
そんなふうに、そっとつぶやいてくれる一冊です。

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Posted by ブクログ

5つの事例から傷ついた心の立て直し方が書かれている本

・パニック発作は、危険ではない場面で警報が鳴る状態
だから、脳と体に「勘違いだった」と教え直す必要がある


・不安レベルの階段をつくり、怖さのレベルを細分化する
怖さをゼロにするのではなく、
「ゼロではなくても暮らしていける」感覚を育てる


・発作が起きそうになったら
「短い時間でおさまる」
と心の中で唱える

・心の強さとは受け流す力
憂鬱な気分が訪れた時は、少し距離をとって自分の心を客観的眺めてみるといい


・心の病になる人は、少しだけ人よりも想像力が豊かなのかも
それは悪いことではなく、人生を深く味わうための材料にもなり得る


・いま、自分はどんな状況にいるのか
自分が安心できる場所はどこか


・うつ病は、社会に適応して生きてこられた人が、あるとき、不当な要求に応えようとして応えられずに発症してしまうことが多い病休


・うつ病になる人は社会に不適合な人ではなく、社会に順応できる人たち


・休息を学ぶことは、人生を学ぶこと


・家族は安心できる環境をつくること
「一緒にいる」を伝える


・強迫症日なる人の多くは、優しくて想像力豊か、そして真面目で几帳面


・強迫症における肯定的体験療法には2つの方法がある
①決まりごとを短く区切り、やり直さすに次へ進む「簡略化」
②変わりの行動をつくる「代替法」


・無理強いはしない
「できない」と思ったら、やめる
「できるかも」と思ったら、渡ってみる
「無理だ」と思ったら、戻っても構わない

→うまくいけば
「儀式しなくても大丈夫だった」
という体験を通して不安が弱まっていく


・「我慢させる」治療よりも平常心(心の中のポジティブな成分)にある主体性を大切にしたい
そのためのステップ

無理に止めない
平常心でイメージする(シュミレーション)
少しずつ行動を変える
成功体験を積む

・強迫症の「治る」とは、不安がゼロになることではなく、不安があってもやり過ごせて、日常生活を自分らしく送れること

・強迫症の回復とは、自分の精神と行動への信頼をふたたび取り戻していく旅路、
平常心という静かで確かな場所から、少しずつ、ゆっくりと健全な生活行動へと編み直していくこと



・統合失調症とは、疲れているのに、頑張りすぎる。それで心が大きく傷つき、脳の働きが乱れる。
妄想や幻聴が現れるのは、それが原因


・統合失調症は人を信じられなくなり、集団社会に恐れを感じるようになることから始まる。
人を信頼し、安心して集団生活ができるようにならなければ、発症前の生活には戻れない


・反芻思考の切り替え法

眠りを妨げていることを書き出して、翌日検討することにする
箱などに入れていくと効果的


・社会不安症
他人に注目される場面で強い不安や恐怖が立ち上がり、「失敗したら」「恥をかいたら」という予期不安が行動回避を生む
動機・発汗・震え・喉の詰まりなどの身体症状が伴うことも


・社会不安症の方は、いつも「人にどう見られているか」というレーダーが働き続けているので、何もしなくても心と脳が消耗しやすい病気

強迫症やパニック症、うつ病が併存しやすい理由のひとつに、この「疲れやすさ」がある


→心身がくたびれていると、不安のシグナルは強く出やすい
「また失敗するかも」という予想もふくらみやすくなる

→休む技術が大切
人と会う前後には、必ず1人の時間をつくる、
通勤電車を降りたら、建物に入る前に空を見上げて数回深呼吸する、
夜はSNSメールをだらだら見続けず「画面を閉じる時間」を決める など


・「不安があってもやれた」事実を積み重ねる


・回復とは
恐怖を消すことではなくら
恐怖の中で動けるようにすること



・不安とは、心が生きている証
それを完全に消してしまえば、私たちは何かを感じることも恐れることもできなくなる

→恐れのない自分になることではなく、恐れとともに生きられる自分になる

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2026年06月06日

Posted by ブクログ

仕事に行き詰まり、休職に入った時に書店で見つけました。なんてったって、タイトルがいいですよね笑

登場する人物に自分を重ね合わせながら読みました。
内容も重くなく、淡々と読むことができるので、突然の小休止に戸惑っている人にオススメです。

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2026年03月08日

Posted by ブクログ

ご自愛

しんどい

『もう頑張れない』←今日はココ

✾ごめんなさい、もうこれ以上頑張れません生きづらい社会で傷ついた人が、再び「自分」を取り戻すまで
✾精神科医広岡清伸
✾アスコム

“どなたも誠実に生きすぎたがゆえに心の病を抱え、人生を“強制リセット”することになりました。”

★無理をしない
★自分らしくいられる

“あなたの人生と存在そのものに、価値と意味があるのです”

連日、同系統のテーマでおくらせていただいております。

今日は
●『もう頑張れない』と言う思いを知っている方、
●その一歩手前にいる方、
●しんどいなという思いを感じてる方、
●頑張っている方、
に読んでいただきたい本になります。

『ぎりぎりまで頑張り続けると、不安や恐怖を感じる脳の部分がとても敏感になり、ふだんなら何でもないはずの通勤バスの中で、発作のスイッチが入ってしまうことがある』

体のSOSサイン、でていませんか??

…私はあります。

出勤中のバスの中、何にもしないのにただただ涙が流れていく。

もう何度か経験しているので、あっ、限界なんだなぁと、自分でもわかるようになってきてはいます。

そう、それは先月のこと…(遠い目)

まぁ、今はだいぶ回復してきているんですけどね☆

そう、それはぎりぎりまで頑張ったサインでもあるんです。

大事に心に留めたいことは、

●“絶対的プライド生きているだけで価値があるという感覚を心の根に育てること”

家族の方(周りの方)が見守るポイントは

●“「評価せず」「比べず」「急かさず」そして「良い日を大きく、悪い日は小さく通過する」こと
何より大事なのは「一緒にいる」を伝えてあげること”

それ以外にも

●うつのサイン

●20の休息の技術

●疲労の種類

というように知っておくと自分の心を楽にしてくれるための知識が記載されております。

“心の病になる人は、少しだけ人よりも想像力が豊かなのかもしれません”

“うつ病になる人は社会に不適合な人ではなく、社会に順応できる人”

と著者さまからの言葉から、心を柔らかで温かな光に照らしてもらえるような思いが私はしました。ほろり。

同じような思いを知っている方、そんな思いを抱えていらっしゃる方を知っている方、この本に出会っていただけたらな、と思います。






肯定的体験
共生感と共苦
相対的プライド、役割や成果から得られる自尊心を、無理なく、健全な形で育てていくこと。
絶対的プライド生きているだけで価値があるという感覚を心の根に育てること

20の休息の技術
心をざわつかせる物事から少し離れ、優しい言葉や考え方に触れる心の休息、無理をしない関わり方を選び、ときには人との距離を調整する関係の休息、そして光や音、入ってくる情報を穏やかに整える環境の休息

人生という同じ道の上には、よい日もあればつらい日もあります。うまくいかない日が訪れても、これまでの学びが消えることはありません。

ぎりぎりまで頑張り続けると、不安や恐怖を感じる脳の部分がとても敏感になり、ふだんなら何でもないはずの通勤バスの中で、発作のスイッチが入ってしまうことがある

人が多い場所や逃げ場の少ない空間、電車やバス、エレベーター、会計待ちのレジ、イベントの人込み、自宅でひとりになる時間などをさけるようになり、生活の範囲が目に見えて狭くなっています。これを広場恐怖という。

実際には命の危険がないのに、この警報が勝手になってしまうことを「誤警報」や「誤作動」

心が強いというのは何事にも打ち勝つ鋼のような心を持つことではありません。苦しみやつらさをしなやかに受け流す力のこと

心の病になる人は、少しだけ人よりも想像力が豊かなのかもしれません

うつのサインと考えるのは、強い後悔と悲観、喜びの感情の喪失、「死にたい気持ちがよぎる」や「死にたい気持ちの具体化」、仕事を続けることが困難な状況の急増

うつ病になる人は社会に不適合な人ではなく、社会に順応できる人

ありのままの姿を受け止める無言の肯定

家族が患者を見守るポイントは「評価せず」「比べず」「急かさず」そして「良い日を大きく、悪い日は小さく通過する」こと
何より大事なのは「一緒にいる」を伝えてあげること

一緒になって失敗を笑い飛ばす「共感の笑い」

疲労には、疲れがたまる蓄積疲労と、疲れやすい体質になる易疲労という2種類があります。易疲労がなくなるにはしばらく時間がかかります。

休む技術20
●心の休息思考と感情を休ませる
淡々と生きる
自分をネガティブに追い込まれる
何もしない勇気を持つ
比較の世界から一歩外に出る
絶対的プライドを意識して育てる
同じ心配を続けない
プラスを増やし、マイナスを減らす
●身体の休息体を回復・整える
疲労モニタリングをする
計画的に休憩を入れる
睡眠を整える
食事を摂る
散歩を心がける
●生活の休息環境・人間関係・生き方を整える
趣味の時間を確保する
動物との触れ合いを持つ
自然に触れる
家族を大切にする
職場の人間関係を大切にする
キャパオーバーを避ける
キャパオーバーになったら、疲労回復を最優先する

20の技術は、心・体・生活三層に同時に働きかけ、日々“やわらかな強さ”を育てます。

回復とは“恐怖を消すこと”ではなく、“恐怖の中で動けるようになること”

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2026年03月08日

Posted by ブクログ

精神の病の発症から回復の実例。周りの理解と協力が無いと乗り越えられない。時間もかけながら徐々に治していくしかない。

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2026年04月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

精神科の著者が書いた、頑張りすぎて日常生活を送れなくなった人が回復していく5つのエピソード。

・パワハラ上司に認められようと必死で動いて、統合失調症になってしまった人の話
・接客業で「早くしなきゃ」と焦りを感じて人前が怖くなってしまった人の話等々

色んなきっかけで、頑張れなくなることがある。
ずは休んで、一つ一つ段階を踏んでゆっくり慣らしていったら必ず良くなるんだろうなと思えた。

・心の休息
・体の休息
・生活の休息

を心がけて、一気にちゃんとしようと思わずに、不安や恐怖の中で深呼吸とかをしながら対応していく。

人生生きてるだけで充分なんだなと感じられた。

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2026年04月16日

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