あらすじ
★全米図書賞2022ノンフィクション部門/王立協会科学図書賞2023 最終候補作★
★「新型コロナ・パンデミックの最前線で活躍した科学者たちへのインタビューを元に、徹底的に科学に基づいて緻密に書かれている」佐藤 佳(東京大学医科学研究所システムウイルス学分野教授)★
水面下で、彼らはどう動いていたのか?
新型コロナ・パンデミックは、人類史上まれに見るウイルスと科学技術の総力戦だった。
ウイルスの全ゲノム配列が解読・公開されると、最先端の研究成果や技術を応用したmRNAワクチンの開発や変異株のリアルタイム追跡などが前例のないスピードとスケールで実現された。
突発的な感染爆発に対して、なぜそんなことが可能だったのか?
エイズやエボラの研究で名を馳せた伝説的なウイルス学者、感染症流行を監視する疫学者、新進気鋭のバイオインフォマティシャンなど100名近い科学者への取材を基に、ウイルスと科学の攻防を克明に描く。
★★★本書への賛辞★★★
「科学的探究の過程を追った圧巻のクロニクル」
――スコット・ゴットリーブ(ウォールストリート・ジャーナル)
「なんというカタルシス。当時は無関係に思えたパズルのピースがつながりあって、壮大な科学の物語になっている」――エリン・ガルシア・デ・ヘス(サイエンス・ニュース)
「多様なウイルスのゲノム情報から振る舞いまでを把握し、それを一般読者に理解できるように文章化するなど、到底不可能。しかし、クアメンはそれをやってのけた」――マーク・ホニグスバウム(ガーディアン)
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
2020年に始まったコロナウイルスによるパンデミックに関連した科学者たちの奮闘を描く。
前半はパンデミックを止めるため、または科学的好奇心からウイルスに迅速かつ真摯に立ち向かう科学者たちの努力が綴られる。人類が一体となって立ち向かう姿に、映画さながらの感動を覚える。
後半はウイルス起源に関する考察で、ここに興味のない人(わたし)には冗長。全体として星4つ。
本書を読んで考えさせられたこと。
①コロナに対する、特に初期段階での日本の科学的貢献度の低さ。悲しくなる。
②イギリスの決断の大胆さと迅速さ。時に批判を浴びるが、圧倒的。翻って日本の対応の遅さ、保守的な選択。心配になる。
③真に世界が一体となるべき事柄に対する、人類の協力姿勢の素晴らしさ。たまに多国間の外向的戦略が入るが、全体としては希望の話だった。
この本が好きな人は読んでいると思うが、ホット・ゾーンもオススメ。