【感想・ネタバレ】新装版 ムーミン谷の冬のレビュー

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Posted by ブクログ 2023年03月19日

面白かった。
体育会系で、寒い屋外での運動や明るいことが大好きでそれが好きじゃない人を見ると「そうなんだ。でもいつかは私が正しかったとわかるはずだ」と言うヘムレンさん。それにハマれない人たち。
そこの描き方がすごく好きでだと思った。キラキラしている一般的に「善い」とされること。全員がそのやり方にはま...続きを読むれるわけじゃないし、はまり続ける事ができる人は滅多にいないし、別にそれにはまれなかったからと言ってその人が「悪い」わけではない。
というのを描いてくれたのが私にとってはすごくよかった。
それから、そんな曲者のヘムレンさんも、「悪い人」という訳ではなく、「いい人なんだけどムーミンには合わない人」と位置づけて断罪しないでいるところが好きだと思った。
こういうのを豊かさだと思う。

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Posted by ブクログ 2023年02月27日

チェーリオ!

めちゃくちゃ面白かった〜!
大人になると冬は寒いだけやからムーミンと同じ様に冬を感じたいものだな。
ひとりぼっちで目覚めて悲しんでるときにミィと出会い「僕がどんな思いでいたか」を途切れ途切れに話すシーンとモランが道いっぱいに広がったから寒いんだっていう考え方が大好き。

最初はおしゃ...続きを読むまさんのこと「説教くさいなぁ…」と思ったし、ヘムおじの陽キャっぷりもしんどかったけど読み終わる頃には不思議と2人のこと好きになってた。
メソメソを狼から助けた後のヘムおじかっこよすぎ。

ママとミィの会話でミィがムーミンの成長ぶりを喜ぶお姉さんみたいなシーンがバキエモでしたな。ミィにとってムーミンはちょい危なっかしい所もある可愛い弟って感じなのかな。最高。
ママが目覚めてから更に幸福感が増してたのも良かった。春って嬉しいよなぁと改めて思った。

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Posted by ブクログ 2022年03月12日

冬が来たら読もう、そう思っていたところ、真冬は終わり雪がどんどん解けていく今、読み終わりました。読み始めたときには時を逸したか、と思ったのですが、読み終わったらベストの時に読んで大成功、と思っています。
真冬の時期を乗り越え、しかし乗り越えというものの、実際にはムーミントロール、存分に冬を楽しんだよ...続きを読むうに思います。冬でなければ出会えない者たちとの貴重な出会い。出会いこそが成長の種なんですね。
冬から春へ、それは死と再生の物語。
ひょっとしたら冬の物語はこの世にあらざる者たちの物語。トロールにとってしても、見えない者たち、普段なら相いれない者たちとの成長譚でした。
雪に触れるムーミンの肌の質感が伝わってきました。
それから、ムーミンママになぜか磯野舟さんを感じました。慈しみと安定感というのでしょうか。大丈夫ですよ、という感じ。
ムーミン谷の冬はとても素敵です。

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Posted by ブクログ 2021年02月01日

 ムーミン一家は11月から4月まで冬眠するため、シリーズ作品はみな夏を舞台にして描かれているが、本作はムーミントロールだけが冬眠中に目を覚ましてしまい、初めての冬を経験するという点で異彩を放っている。

 (これがきっと、雪というものなんだ)

 見渡す限り白一色の世界に踏み出したムーミントロールは...続きを読む、雪の玉でランプを作っていたおしゃまさんに冬についていろいろ質問するが、突き放したような返事に寂しさを感じる。
「ものごとってものは、みんな、とてもあいまいなものよ。まさにそのことが、わたしを安心させるんだけれどもね」
「どんなことでも、自分で見つけださなきゃいけないものよ。そうして、自分ひとりで、それをのりこえるんだわ」
 この作品の中でも特に世の中を達観したような響きのある名セリフだろう。

 やがてムーミントロールはミイも冬眠していなかったことに安堵して心から喜び、徐々に冬を楽しみ始める。”いつでも自分ひとりでたのしむことを知っている”ちびのミイが果敢にナイフを足にくくりつけてスケートをしたり、お盆をそりにして雪遊びに興じる姿は、何ものをも恐れない彼女の性格を十二分に表していて元気をもらえる。全ての物事が新鮮に捉えられ、下から生えるものだと思っていた雪が空から降ってくるのを見て、ムーミントロールはその美しさに魅了される。
 彼が冬を好きになり、自分の見たもの、経験したものを早くみんなに話したい、教えてあげたいとわくわくしているうちにとうとう春がやってくる。まず最初にムーミンママが目覚めて冬の間起きていた息子に優しい言葉をかけ、太陽の光が降りそそぎ、クロッカスの芽が出てくるくだりは読んでいて心が温かくなった。

 いいかげん冬に飽きてきた1月中旬から2月頃に読むのがおすすめ。

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Posted by ブクログ 2020年12月13日

登場人物の個性がしっかりと出ていて、いろんな人たちとふれあいながら、また初めての冬を経験しながら、ムーミンが成長する姿が愛おしく思える。とってもかわいい作品。

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Posted by ブクログ 2020年08月25日

ムーミン谷の冬は"ムーミントロールの成長物語"という位置づけにあるのではないでしょうか。

初めて見る冬の景色、生き物に警戒心を持っていたムーミントロールが、おしゃまさん(トゥーティッキ)や冬にしか現れない生き物、自然と触れ合う中で、ムーミンママがいなくても自立した個人として成長...続きを読むしていきます。

おしゃまさんは見守る助言者として、ムーミントロールのそばにいてくれる存在で名言をたくさん聞かせてくれます。
相変わらず何も変わらないのがちびのミィ!彼女もまたムーミン物語には欠かせないスパイスとなってくれています。
そして、ムーミンママはムーミントロールにとって誰よりも安心させてくれる不動の存在です。
メソメソ、ヘムレンさん、サロメちゃんもそれぞれ短所もあるけれどそれがまた愛おしく、短いページの中でお互いの関係性がよく描かれている、大好きなキャラクターです。

挿絵の一つ一つにも物語の展開と丁寧にリンクさせた表現が見られるので、どのページも必見です。

また、最後の数ページにかけては、冬が始まる前よりも成長したムーミントロールが、これからの自分や自分を待っている出来事に、本当にワクワクしていることが伝わってきて、こちらまで嬉しくなります。

ムーミン物語は、キャラクターや世界観などファンタジーな要素があるのに、そのキャラクター達が立ち向かう出来事を解決するのは魔法の力などではなく、いつだって自分自身の内面と向き合うことや、周りの人を助けまた他者に助けられながら、壮大な自然の中でゆっくりと学んでいくことなのです。

そんなムーミン物語の素晴らしさがよく描かれている本作はこれからも定期的に読んでいきたい作品です。

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Posted by ブクログ 2019年10月05日

これまでの冒険活劇とは違った内省的な物語。だからこそ、登場人物たちの一つ一つの言動にフォーカスしやすく、物語を読むうちに自分を見つめ直すきっかけを与えてくれます。

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Posted by ブクログ 2016年02月17日

いつもは冬眠している季節に目覚めてしまうムーミントロール。みんなが目覚めない中、1人で外に出て冬のムーミン谷を冒険する。
雪に埋もれたムーミン谷で、他の話よりもムーミントロールが1人成長していくような気がする。そして最後の最後でいつも以上にムーミンママの器の広さ、偉大さを実感する。
たまたま春の訪れ...続きを読むを感じるような暖かい日に読み終わったので、ほっこりした。

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Posted by ブクログ 2023年12月13日

みんなが冬眠している時期にムーミンだけ目が覚めてしまう。
それだけでも心細いし怖いのに、
初めて会う人たち、初めて見る雪にも驚きと恐怖がおそってくる。ムーミンの冒険物語。
最後はムーミンの心にも光がさしてよかった。

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Posted by ブクログ 2023年03月11日

真冬になると読みたくなる本。
もうだいぶ前に買った文庫本で、バーコードさえ付いてない。見たら昭和55年に発行されたものだった。

冬は冬眠するムーミンが、ムーミントロールだけ目が覚めてしまい、初めて冬の世界を知る冒険物語。

始めて知る冬の世界にムーミンは戸惑い、馴染み深い春と夏ばかりに思いを馳せる...続きを読む。対照的に、ちびのミイは『だけど、いまは冬ですよ』と冬そのものを楽しむ。

奇妙な生き物たちの奇妙な生態や、凍てついた冬の世界の描写に不思議と心癒されるのだ。

物語は、春が来て冬眠していたムーミンたちが目覚め、春を楽しむ場面で終わる。
ちょうど暖かくなってきたタイミングで、わたしの心にも春の風が吹いた。

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Posted by ブクログ 2023年01月15日

冬眠しているはずのムーミンが、冬に目を覚ましてしまう。お家での出来事だけど、家族や仲間たちはみんな寝ている。初めましての人やあんまり好きじゃない人とか色々な人々の中で暮らしていくことで沢山の経験をする。家の中や周りだけど、冒険して新たな発見をしているのがいいね

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年10月26日

いままで存在を知らなかったものが居ることを知るムーミントロール。おしゃまさんのことばがいい。夏や秋には居場所がないものたち、冬にそっと姿をかそけくあらわすものたちがいること!
そして眠れなかった、どうしてか起き出してしまったものたちを迎えたムーミントロールの、そのお母さんの言動もすばらしいと思う。

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Posted by ブクログ 2021年08月14日

ムーミン一家は、クマのように冬は冬眠するという。ムーミントロールだけが目醒めてしまって、外は白銀の世界。孤独かと思いきや、おしゃまさんやミーやご先祖さまが現れて…。春がくれば、やがて、スナフキンが帰ってくるのだろう。
個人的にはヘムレンさん好きのサロメちゃんが可愛かったです。

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Posted by ブクログ 2021年07月05日

ミイがたくさん出てきて可愛かった!
イラストも性格も可愛い♩
フィンランドで生きる人たちの冬の印象ってこういうかんじなんだなあ。

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Posted by ブクログ 2021年02月06日

今年1冊目に選んだのはオススメの一冊。途中、りすの件で欄外に筆者の追記があるように、本編の随所から優しさと暖かさが溢れ出る作品。ムーミントロールと冬の住人たちのやりとりは、「気に食わない子だっているし、いろいろな人間がいるけども角度を変えたら意外といいヤツやん」みたいな雰囲気ははっとさせられます。人...続きを読む間関係のメタファーのようで、それすらしんしんと飲み込む雪や氷の描写もたまらない。独特の世界観を構築しており、特に今の時期の読書にぴったりだと思います。#moomin_jp #読書好きな人と繋がりたい

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Posted by ブクログ 2021年01月04日

「この世はあいまいだからいいのよ」っておしゃまさんに言われて、ハッとした。
なんだか全てを知りたいと傲慢になっている自分がいたことに気づく。
この世の真理なんて誰にもわからない。
だから正解なんてない。自分が満足できる毎日があればそれでいいのに。

はじめてのムーミン作品だったけど、心の機微を丁寧に...続きを読む捉える描き方にすごく温かみを感じた。
もっと自分を大切に、感情を大切にしようと思った。

冬も悪くないね。困難って必要だもんね。

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Posted by ブクログ 2016年02月06日

普段人目に触れないようにひっそり生きているものたちが、冬の世界では、存在感を現す。
夏を表とするなら、冬は裏の世界。
どっちもそれぞれの良さがある。

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Posted by ブクログ 2016年01月20日

一家は皆冬眠している中、ただひとり目が覚めてしまったムーミン。知っているものは皆静かに眠っている中、自分だけが未知の世界に取り残されたことに戸惑いながらはじめての冬を体験する。自分ひとりになってしまった孤独感や、知っている世界が全く別の表情を見せたことによる戸惑い、それを様々な出会いや体験から気付い...続きを読むた時には乗り越えている。幼い少年の物語だけど、「冬はやがて春になる」ことを思い出させてくれる本。

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Posted by ブクログ 2015年10月31日

誰もが寝静まって春を待つはずの冬のムーミン谷。しかし一体どうしたことか、ある時目覚めてしまったきり眠れなくなってしまったムーミントロール。ママもパパもおじょうさんも目を覚まさない。家を出たムーミンの、ひとりっきりの冬の冒険が始まった。一人だけ起きて遊んでいたミイ、水あび小屋で見えないねずみたちと共に...続きを読む冬を過ごすおしゃまさん、暖かさを奪う氷姫、太陽の消えた日、冬のムーミン谷に集う見知らぬ客人たちとやたら明るいヘムレン……誰も知らない冬の日々をムーミンと共に。

レギュラーメンバーほぼ不在!さすがに今回はニョロニョロも出なかったw ミイがいるくらい。最後にママが出て来るだけで、ある意味異色の、ひみつの世界を覗いてしまったような今作。夜の世界というか、月の裏側というか……それもそのはず普段は眠りに就いて見ることのない冬の世界なのだし……知ってる人が全然いないのは不安なので、きっとムーミンも心細かっただろう。
私は冬の厳しい北陸の生まれと育ちで現在もなお住んでますのでムーミンが冬の嵐の中を進むところむっちゃわかる…!と二、三ヶ月後に私にも襲い掛かるであろう冬の猛攻に今から震えてました。まあ北欧と日本の北陸は大分違うだろうけど。緯度が全然違うし。でもやっぱり北陸の冬にも(というか雪か)通じるところがあってやっぱめっちゃ頷いてしまった。「もはや雪は上から降ってくるのではありません。地面にそってとんでくるのでした」が一番頷いたところ。でもこういう厳しい冬を越えたからこそ春のすばらしさ、朝の訪れが身にしみるもの。空のうつくしさがわかるもの。クロッカスの芽を守ろうとするスノークのおじょうさんに「この芽もすこしはくるしいことにあうほうが、しっかりすると、ぼくはおもうな」と言ったムーミンはそれまで誰も知らなかった冬を経験したことでずいぶん頼もしくなりましたね。あと雪が降った時「いいもんだな」って思うところも、確かに雪が降ってるところとか空気が澄んで星が綺麗なところとか冬にもいいところあるよねって思うのでいいでしょ?いいでしょ?と嬉しくなりました。
ところで、太陽がなくなった日はいわゆる黒夜かな。冬になると陰気な気分になるからやたら明るいヘムレンさんがうざいっていうのもわからんでもなかったw 本当は危険なおさびし山に行かせようとして、でもやっぱりとめたムーミンの心の動きがよかったです。
あとは、おしゃまさんがすごく好き!アニメとかにも出るのかな?トゥティッキって名前は聞いたことあるし出るかな。「どんなことでも、自分で見つけださなきゃいけないものよ。そうして、自分ひとりで、それをのりこえるんだわ」をはじめとして彼女の言葉は好きなのがいっぱいです。

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Posted by ブクログ 2015年03月09日

冬眠から一足早く目覚めてしまったムーミンの物語。眠っている間に通り過ぎていくはずだった「冬」という季節。白くて静かだ。

みんながみんな仲良しなわけではないところが良い。

ムーミンのヘムレンさんに対する気持ちはごく普通の自然なもの。なぜだか分からないけれど親しむことができない、苦手な人。波長が合わ...続きを読むない相手ということなのだろう。無理に合わせることなどないのだ。

ちびのミイのように生きたいと思う。

p185 「彼女はいつでも、自分ひとりで楽しむことを知っていました。自分がなにを考えようと、春がどんなに好きであろうと、そのことを人に話す必要は、少しも感じなかったのです」

孤高のスナフキンとは少し違う一人の楽しみ方だ。みんなの中にいても流されない、理解されなくてもいい、好きな事をただ思い切り楽しめばいい。

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Posted by ブクログ 2014年12月08日

一人目覚めた冬の世界で、おなじみの仲間が
ちびのミイくらいで、あとは寝顔と寝言で登場では、
その上、冬の住民たちは、顔を合わせたり
話をするのも困難で家に集まったのも
「活発なことのきらなものたち」では絶望的、
かと思ったら、春になってクロッカスの芽を見つけた
スノークのおじょうさんへの一言。
誰も...続きを読む知らない冬を乗り切って
成長したムーミントロールが、そこにいました。

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Posted by ブクログ 2023年05月21日

冬眠から目覚めてしまったムーミントロールは冬を知りながら春の訪れを待つ。
初めてムーミンを読んだけど、とにかく描写が丁寧で五感をフルに想見させる。苦しいことも不条理なことも乗り越える。おしゃまさん、私はあなたが好きよ。

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Posted by ブクログ 2022年02月22日

「どんなことでも、自分で見つけださなきゃいけないものよ。
そうして、自分ひとりで、それをのりこえるんだわ。」

初のムーミン本。
挿絵が多くぱらぱらするだけでも
かわいくて癒される。

古い本って翻訳や字体もかわいい。

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Posted by ブクログ 2021年08月09日

おしゃまさん、トゥティッキは、トーベのパートナーの穏やかで芯の強い性格を反映している、と知り興味深く読めた。

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Posted by ブクログ 2020年06月06日

絵本にしてはメッセージ性強すぎるけど、小説として読むと物足りない。でも、ムーミンが冬を経験したことで、新しい発見とか成長を感じれて良かったと思う。「どんなことでも、自分で見つけ出さなきゃいけないものなのよ。そうして、自分ひとりで、それを乗り越えるんだわ」ってゆうおしゃまさんの言葉が好きすぎる。あと、...続きを読むムーミンママ優しい。好き。ってなった。

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Posted by ブクログ 2020年06月02日

冬眠からふと目覚めてしまったムーミン。
おしゃまさんや冬のものたちと過ごす。

前半の氷姫のくだりは不思議すぎ
後半のお客がきてからは、あんなに嫌がっていた冬を好きになってきたムーミンの振る舞いが楽しい。

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Posted by ブクログ 2016年02月09日

冬らしく白いカバーの新装版。
以下、旧版の感想。

冬眠できずに冬のムーミン谷を散策するムーミントロールの話。ほかに、物好きのミィが起きてる。
謎のご先祖様やら、姿が見えないハリネズミ(姿が見えないのになぜハリネズミだとわかるんだか)やら、ヘムル族最強のポジティブ思考でまわりに迷惑をかけちゃったりす...続きを読むる若いヘムレンさん(切手や昆虫の人とは違う)やら、いつもの常連じゃない人がいっぱい出てきます。

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Posted by ブクログ 2015年09月21日

ムーミン谷の冬って、こんな感じなんだ。
精一杯がんばるムーミンの、心の変化があったりして良かった。
名も姿もない生き物たちがたくさん登場していて不思議な感じ。

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Posted by ブクログ 2015年01月15日

文庫版で再読。冬眠しているはずのムーミンが目を覚ましてしまった。ひとりぼっちと思ったら、冬の生き物がたくさん!お日様が昇らない北欧の冬らしい暮らしの描写がいい。これまではあまり良い子に思えなかったムーミンが、ここでめっきり良い子になった感じでひと安心。スナフキンが登場しないのがちょっと寂しい。

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Posted by ブクログ 2014年11月24日

これまでのムーミンシリーズと一線を画するお
話。冬眠中なのに何故か目が覚め眠れなくなってしまったムーミン。冬の間に自分の家の水遊び小屋に見ず知らずの人達が住み着いていた。おしゃまさん、ウザいくらいに陽気な体育会系ヘルム、犬のメソメソなどユニークなキャラクター達が登場するが、今回のムーミンはそういった...続きを読む人達との不協和音に悩む。
明るく温かい環境で出会うなら素直に仲良くなれたのかもしれない。けれど暗くて寒い中、家族は誰も起きて来ない孤独な状況では違ってくるの。
そんな中でも知り合った人達と折りあって行く、ムーミンの思春期の通過と社会勉強だと言えよう。
保存しておいたジャムをみんな食べられ、寝ている間に部屋を荒らされているにも関わらず、ムーミンに立派におもてなしが出来て誇りに思うと言ってしまうママは本当に太っ腹!
おしゃまさんの魚のスープの味も気にかかる。内容とは関係ないが、おしゃまさんのイメージと森三中の黒沢さんが被ってしまう。

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