あらすじ
神宮寺嘉音は、商店街のカフェでスイーツ作りに励んでいる美人パティシエである。だがある日、隣の店が火事になり、大切なレシピファイルを取りに戻ったら煙に巻かれて逃げ遅れてしまった。「やばい」と死を覚悟しかけた瞬間、爆風に吹き飛ばされて見知らぬ場所――バハメール国に召喚されてしまう。いきなり召喚された嘉音は戸惑うが、彼を召喚した創造神レイファは大喜び。「引きこもりのルドラを元気づけてくれない?」と依頼してくる。なんでも、バハメール国は創造神レイファと破壊神ルドラが国の理を守っているのだが、二十年前の事件で深く傷ついたルドラは神殿に引きこもり天罰を執行しなくなってしまった。それで腹黒の大司祭バフラムを止められる者がいなくなり、人々は困窮する一方。これではまずいからと、ルドラに復帰してもらうべく嘉音を召喚したそうだ。どうやら嘉音はルドラの最愛の人に瓜二つで、彼が引きこもった原因とも関係があるらしく――。
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あっけない終わりかた
色々と物足りなさを感じます。
創造神と破壊神で成り立つ世界の神殿と修道院を舞台にした異世界転生もの...という設定は良かったのですが、物語がサクサク進みすぎなように思えます。
突然現れていきなり『お菓子作りの先生』となったカノンに対する周囲の反発とか、隠された神器を探すドキドキハラハラ感とか、悲劇で終わった前世の切なさとか、そういう山や谷をまるっとすっ飛ばした印象であまりにもあっけない終わり方。
試し読み部分が良かったので期待していましたが、この内容はとても残念。