あらすじ
中世ヨーロッパの騎士の楯に端を発する紋章は、王侯・貴族の権威の象徴となり、国家の標章へと発展していった。その過程には、ヨーロッパの歴史が凝縮されている。起源から、鷲・ライオンなど図案の意味、十字軍遠征など戦争と紋章の広がり、統治者や国家の思想のシンボルとなっていく過程など、中世から現代へと至る、紋章と社会の関わりを解き明かす。色や図形などの基礎知識を簡潔にまとめた「紋章学入門」の章も収録。
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Posted by ブクログ
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ヨーロッパの紋章から国旗、ピクトグラムに至る歴史と系譜。単に紋章を鑑賞するのではなく奥深い歴史と対比することで人がマークを用いて何をしてきたのか意識の変化が分かる。
Posted by ブクログ
現代の紋章の研究では、継承されて初めて紋章と見なすと定義されていて、
古代ギリシャ・ローマ時代の盾などにみられる動物などの具体紋などの紋様が見られ、
また11世紀の十字軍も間接的に紋章の発生に関係しているものの
紋章の起源はヨーロッパ中世の封建社会と武器の変遷にあるというのが、著者の依拠する説とのこと。
騎士文化では、盾の紋章も騎士の身分シンボルとして神聖化され、騎士の身分が固定化するとそれが世襲化していく中で、紋章が韻文継承のあかしとして重要な意味を持つようになる。
新たな興味を持って、今後都市を訪問したり紋章を見れそうです。