あらすじ
「自分の痛みと似たような痛みがどこかの誰かの物語の中に潜んでいることに心強くなって、荒々しい現実が生きるに値するもののような気がしてくる、ああいう瞬間を生きたいといつも思っている。それは私たちの生きざまを、効率よくはしないかもしれないけれど、どこかで少し豊かにする」(「おわりに」より)。
小説、漫画、映画、ドラマ、etc――。数多の物語に登場する女性たちの姿から、迷路のような女の人生をサバイブするヒントを探る『ダ・ヴィンチ』の人気連載がついに書籍化。
新井すみこの連載イラストもフルカラーで収録。
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Posted by ブクログ
さすがいろいろな経験を経ているだけあって?面白い。私も守りに入らずもっといろいろ経験したらもっと深い人になれたかな。傷つくのはいやだけど。
雑誌『ダ・ヴィンチ』に連載されていたものなので、必ず本や映画やドラマなどが取り上げられていて、読んだ本があると嬉しいし(綿矢りさ『パッキパキ北京』)、読んでいない本だと読んでみたくなる(角田光代の「夏のマリー」(『これからはあるくのだ』所収とか)。
疑問に思っていたことを問題にしてわかりやすく解析してくれたり、なるほどなぁ~と勉強になったり。
「結婚とは、自分の罪を許し、幸福になる資格を自らに付与する儀式」(p118)なのだったらいいな。
それにしても友人たちとの女子トークが楽しそうでうらやましい。
p19
「自分で簡単に太刀打ちできる事態を神に頼ったとき、なくなるのは苦痛ではなく努力らしい。太らないシュークリームには毒がある。」
p33
「過去の恋や傷が人の深みを作るのであれば」
p35
「恋愛過ぎ去りし後の人生が変わる」
p44
「自分の幸福のために一緒にいるから。彼女が好きなのは「表面だけ舐める楽しみ」、「楽しいの数珠つなぎ」」
p48
「一生男の話をしていられるのは、彼らが滑稽で面白く、いつまでたっても手がかかるし、アホくさいことをしまくるからなのだろう」
「母について語る女性作者は多い(中略)娘の眼差す母親はやはり複雑で滑稽、語るに値するものなのか」
p56
「明日何をしようということが極めて純度の高い好奇心や興味、そして根拠なき地元への愛」
p59
「一人の中に矛盾なく同居する親しみやすさと聡明さ、愛らしさと信頼度、明るさと真面目さみたいなもの」
p69
「嫌われたくないという我々常識的な大人が、ギャーギャー騒ぐ女子たちに恋愛で勝つことはないんじゃなかろうか」
p75
「明るく振る舞っているけれども実は悩んだり辛かったりすることがある、と言っておいた方が多少の知性を醸し出せる」
p89
「人を信じる強さ」
p116
「島本理生の小説『天使は見えないから、描かない』に、結婚についての至言がいくつも書き込まれていた」
「堆積した時間とそこに落としてきた自分の人生が重た過ぎるため」
p122
「追い詰められたときほど実はフィクションに救われる」
Posted by ブクログ
新井すみこさんのイラストが好きで手に取った本だが、読んでみたら内容も私は面白くてでも的を得ていて好きだった。
1番笑えたのは、男は推しと同化しないのに女は同化するって話。V系女子?を経験した身からすると確かにと思うところが多い。確かに推しは自分そっくりの人に見惚れるとは限らない(むしろ可能性は低くなると私は思う)ので、努力して積み上げたものが壊れるような思いをすることがある。まぁネイルと同じで、自己満足の世界なんで別にいいですけどねっ!
この本に限らず、女を題材としたエッセイ本は笑えると同時に切なくなることが多い。男のエッセイも同じなのだろうか?と思った今日。