【感想・ネタバレ】詐欺の家 SWINDLER HOUSEのレビュー

あらすじ

闇バイト&誘拐で“ハウス”に閉じ込められた男女たち。
脱出条件は、ただ一つ。
詐欺で1億稼げ。
「特殊詐欺グループ」VS.「撲滅を目指す警察」の策謀と心理戦!
社会構造の歪みを描いた、著者渾身のコンゲーム小説

「詐欺で一億稼ぐまで家から出られません」
フードデリバリー配達員のアオイは、闇バイトで集まった若者と謎の家に監禁された。モニターに映る道化が命じたのは、皆で高齢者を騙して金を奪うこと。
何とか脱出するため嘘の電話を掛けるアオイたち。だが、一億達成目前で、金の回収係が捕まった!
捜査が「家」に迫る時、道化の正体、詐欺を生む“この国の仕組み”が暴かれる――。
【『スウィンダラーハウス』改題作品】

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Posted by ブクログ

根本聡一郎『詐欺の家 SWINDLER HOUSE』祥伝社文庫。

初読み作家。コンゲーム小説。『スウィンダラーハウス』改題作。

トクリュウによる特殊詐欺の急増や新型コロナウイルス感染禍といった世相を反映したリアルな設定と予測不能の展開でなかなか面白い作品だった。

しかし、終盤から結末に掛けて色々と詰め込み過ぎた感がある。映画『スティング』のようにコンゲーム作品なら、スパッと潔く終わらせた方が面白いと思う。


フードデリバリー配達員のアオイはハンバーガー30個の配達を依頼され、ある家を訪れるが、対応に出た美女に監禁される。その部屋に居たのは闇バイトに応募した若者や飛び込み営業で監禁された保険外交員など、アオイを含めた6人だった。

部屋の中に設置されたモニターに映し出された道化師が彼らに命じたのは高齢者を騙して金を奪うことで、1億円を集めたら全員を解放するという驚くべき内容だった。彼らはオレオレ詐欺、キャッシュカード詐欺、さらにはМ資金詐欺といった特殊詐欺の王道と言われる様々な詐欺犯罪に手を染めていく。

しかし、1億円達成間近で回収係が警察に捕まり、捜査の網がアオイたちの潜む家に迫る。

アオイたちを集めて詐欺を命じた首謀者の正体は……

本体価格960円
★★★★

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2025年11月15日

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