【感想・ネタバレ】悪役令息の護衛役【電子特別版】のレビュー

あらすじ

「貴方を、軽蔑します」――公爵令息アベイルの護衛任務を命じられた第三騎士団の騎士カインは、着任早々アベイルにそう告げた。なぜなら彼は、王女の婚約者ながら、彼女を害そうとした罪で婚約破棄され、辺境地へ追放される「悪役令息」であった。護衛中、父親の宰相からの刺客に命を狙われる不穏さは有りつつも、辺境では悪評とは裏腹に真剣に領地経営に取り組むアベイルに高潔な人間性を感じ、次第に惹かれていくカイン。彼の自身を顧みない世捨て人のような態度が放っておけず、カインはアベイルに尽くしていくが、アベイルの命を狙う謀略が、否応もなく彼らを襲い――!? しかし、カインがアベイルを愛したことで、運命が大きく変わり始めて――。

【電子特別版】赤坂明先生の書き下ろしショートストーリー「お兄ちゃんのお嫁さん」を電子版だけに特別収録!

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後半が物足りない

『悪役令息』のアベイルと不本意ながらその護衛役になったカイン。
巷の噂とは異なるアベイルの素顔を知り、少しずつ距離を縮めていく2人。領地の人々とも関わるようになりこれから領地経営が軌道に乗るかと思った矢先、残酷な事件が起こります。それを機に領地を追われての逃避行。
ドキドキハラハラのドラマチックな物語に思えました。
『悪役令息』の断罪劇が児戯に思えるほどのどん底から、アベイルとカインがどう逆転していくのかと思ったのですが...。
次の行には簡潔にアベイルの死が綴られておりました。

えっ、なんで?何があったの?

戸惑いつつ先を読み進めると場面が変わり、そこは悪役令息の断罪の場面。

タイムリープものでした。

全体的に練られた物語でしたが、前半の部分が長くタイムリープ後の後半が短い構成なので物足りなさを感じます。
特に印象的だったサブキャラが前半であまりにも無惨な死を遂げてしまうので、その衝撃を最後まで引きずってしまい折角の後半ハピエンルートが楽しみ切れなかったようです。タイムリープ後の世界では彼等は元気に暮らしているはずなんですけどね。
そのあたりが作中ではっきりと表現されていないため、折角のハピエンがどこか苦い気がするのは私だけでしょうか?

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2025年11月04日

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