あらすじ
「一緒に死んでいいほど惚れていた。殺意を抱くほど憎かった」。不世出の大スター、松田優作との出会いから永遠の別れまでを、優作にもっとも信頼された脚本家・丸山昇一が渾身の筆で描く! 優作の演技への情熱に感動し、彼に選ばれた恍惚に酔い、彼の苛烈な要求に翻弄された日々。数々の映像作品と70~80年代の映画・TV業界のエピソード満載。「もし今、優作が生きていたら」と想定したオリジナル探偵ドラマの脚本も収録!
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Posted by ブクログ
★4
おもしろい 惹き込まれる いろいろと「へえ!」というようなことも出てくる 一番は「野獣死すべし」の脚本が何故ああなったか そして最初は鹿賀丈史ではなく金子正次だったのか!
ルポルタージュというよりはエッセイなんだよな。エッセイと言うには内容がハードすぎるけど、それは著者が優作本人に近すぎるがゆえの、いろんな感情が入り乱れてそこに込められているから。
僕は役者の人となりとか人生とか演技論とか、もともとあまり興味がない。役者の演技がうまいかどうかもあまりよくわからないし、ややもするとあまり興味がないところがある。
でもやはり松田優作には何か惹かれるんだよなあ。それはたぶん「野獣死すべし」があまりにもそれまでの優作のイメージと違いすぎて、それにまつわる奥歯を抜いただのといったエピソードもあって、あのほんとに鬼気迫る幽霊のような姿がとてもインパクトがあったから、というのはあるだろう。
長年に渡り優作映画の脚本を掻いてきた著者だけに いろんなエピソードや愛想入り乱れる感情がてんこ盛りでとても興味深い
途中までモバイルノートにメモを取ってきたけれど、やっぱりこれは本を買うか。とてもじゃないがメモを取り切れないし、線を引きたいし。すでに「蘇える松田優作」も手元にあるので、それと並べて持っていてもいいような気がするな。
※音声入力テキストを「Claude」の日本語整理により作成
Posted by ブクログ
脚本家丸山昇一氏が語る松田優作の実像。
「もうあの苦しみから、すべて解放される」
優作の訃報を聞いた瞬間の氏の偽りのない言葉。ここから回想という形で松田優作と関わった作品のエピソードを語っていく。
まるで禅問答のような優作とのやり取り、優作の理想の演技とは何か?具体的には全く説明してくれない。答えは自分で出さないと次に進めない。なにかを感じろ、何かってなんだ?理不尽極まりない要求。新人駆け出しの氏の当時の苦労が文面から滲み出ている。
いまの時代全ての問いに答えと説明が必要とされる世の中とかけ離れた世界。
優作の演技へのこだわり、まさに命を削りながら作った彼の作品や生き様を氏のドライな文章でとつとつと語られている。