【感想・ネタバレ】アフリカン・ヴードゥー・ジュージュツのレビュー

あらすじ

心に憎しみや恨みや妬みを抱いた者は呪いを使う。
人が病気や怪我をしたり、不幸に見舞われたりするのは、この呪いが原因だ。この世界は人を傷つけようとする力に満ちている。
少年ルヌエはジュージュツを教えるために村を訪れたホンゴ・センシの弟子となり技を学ぶ。
家族を殺され、家を焼かれ、次々と呪いが降りかかるルヌエはホンゴの教えと共に旅立つのだった――。

『近畿地方のある場所について』背筋氏、絶賛!!
「異国の地で伝えられたジュージュツが紡ぐ、絆と呪いーーその狂おしいほどに真っ直ぐで、切実な物語に胸が打たれました」

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Posted by ブクログ

すっかり寡作な文学派ラノベ作家となった石川博品さんの最新作。
アフリカを舞台にした作品ながら、ともかくするすると読めてしまう。

ジュージュツに魅せられた青年の冒険譚かと思えば、実は一代記だったのか……と思いながら読んでいると、もっと大きなお話であった。
矛盾しているかもしれないが、コンパクトな大河小説のような趣。
途中、アフリカ某国で起きた民族対立による悲劇を想起せずにはいられない事件も起きる。
発売前、タイトルからマジック・リアリズム的な表現を取り入れているのではないかと勝手に予想していたのだが、多くはないものの、それを意識したと思しき描写もある。
また、ヴードゥーと聞くとゾンビを思い浮かべてしまうが、本書では呪術信仰を指しているようである。
個人的には、現世と死者の世界が接続している様子に、ヴードゥー味を感じた。

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2025年12月06日

Posted by ブクログ

タイトルのトンチキさに騙された。アフリカを舞台とした、重い社会派小説であり、熱くサワヤカな格闘小説であった。

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2025年12月06日

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