【感想・ネタバレ】阪神ファンとダイビング 道頓堀と御堂筋の物語のレビュー

あらすじ

水辺に誘われる人たち
1985年・2003年・2005年・2023年、阪神タイガースがセ・リーグ優勝を果たすと、
歓喜したファンは戎橋、およびそのほとりから道頓堀川に飛び込んだ。
いわゆる道頓堀ダイブである。川への飛び込みは今や、納屋橋から堀川へ飛び込む中日ファン、
福博であい橋から那珂川へ飛び込むソフトバンクファン、ハロウィンや年末のカウントダウンでも見られるようになった。
なぜ、喜びのあまり我を忘れた人は、都市の川に飛び込むのか。
著者は、その理由を目抜き通り(御堂筋)に引き寄せられた人たちが
水辺(道頓堀)に向かう様から読み解いていく。近代から現代にかけて変容した都市と
人間の姿を浮かび上がらせたユニークな文化論!

(以下、目次より)
・御堂筋パレードの原点は
・球団の夢、電鉄の夢
・空席がめだつ甲子園
・フーリガンのはけぐちは
・それでも、川にはとびこんだ
・道頓堀のマスコット
・カーネル・サンダース、ふたたび
・ダイビングは拡散して
・水面からはへだてられ
・道頓堀と御堂筋

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Posted by ブクログ

根っからの阪神ファンだが、知らないことが多すぎた。
御堂筋にまつわるさまざまな球団史を知ることができたし、今後阪神の優勝パレードが行われるときには注目したいところが増えた。

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2025年09月30日

Posted by ブクログ

関西を本拠地とするプロ野球球団が優勝すると、ファンへの感謝を表す御堂筋パレードが行われることがある。では、なぜその舞台は御堂筋なのだろうか。
このパレードを最初に行ったのは南海ホークスだった。ところが、南海は何度もリーグ優勝を果たしているにもかかわらず、御堂筋パレードを行ったのは、宿敵・読売巨人軍を破って日本一になった1959年の一度だけだった。一方、現在、関西を代表する人気球団である阪神タイガースが初めて御堂筋パレードを行ったのは、2003年にリーグ優勝した時である。1985年には21年ぶりのリーグ優勝を果たし、悲願の日本一にも輝いているのに、この時には御堂筋パレードは行われなかった。著者は、これを「行われなかった」のではなく、「行えなかった」のだと考える。
なぜなのか。
井上章一氏は、この一見不可解な出来事に、いつものように独特の発想と、時には「妄想」とも呼びたくなるような推論を重ねながら迫っていく。
そして、もう一つの謎がある。1985年の阪神日本一をきっかけに、優勝に興奮した阪神ファンが道頓堀川へ飛び込む、いわゆる「道頓堀ダイブ」が始まった。なぜ、飛び込む先が道頓堀川だったのか。そして、この行為にどのような意味合いがあり、その後どのように受け継がれ、広がっていったのか。
著者は、御堂筋と道頓堀という大阪を象徴する二つの場所を軸に、大阪の町の歴史や地理的特徴を掘り起こしながら、プロ野球ファンの行動を題材として大阪文化を論じていく。また、かつて在阪球団が4球団存在した時代の、それぞれの球団をめぐる事情も随所に織り込まれており、往年の関西のプロ野球ファンにとっても興味深い。
今回も、関西人特有のユーモアに富んだ文体と、既成の見方にとらわれない自由な発想で、身近な「阪神ファン」と「道頓堀ダイブ」から、大阪という都市の歴史や文化を読み解いていく。
「そんなところから、そこまで考えるのか」と思わせる著者独特の創造性(妄想性?)を楽しみながら、興味深く読み終えることができた一冊である。

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2026年09月06日

Posted by ブクログ

大阪の地理を、野球的に語る。

なにこれ、全然知らない、

というか私は野球ファンでも何でもないので、セ・リーグとパ・リーグが何なのかも知らないレベルなのですが、

こういうふうに一つ具体的に考えさせられるとちょっと興味を持てました。

「阪神」は地元ですが阪神についてもあの奇抜なユニフォーム、ぐらいしか知らなかったなか、この本は著者の空想?敵なところも入っていて、SFフィクションみたいな話もあって、

結局私は事実を知ったのかどうかはよく分かりませんが、とにかく新たな視点を得ました。

第一部は、凱旋パレードのごとく関西圏では象徴的なイベントらしい、「御堂筋パレード」について。

第二部は、阪神ファンに始まる、道頓堀のダイビング行為について。

なんだか歴史小説っぽかったですがおもしろかったです。

地元民じゃないと少し詳しすぎるかな。

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2025年12月15日

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