あらすじ
こんな顔、もううんざりなんだよ!
過剰に整ったルックスのせいで、
周囲の嫉妬と反感を一身に集める女子高生マッド。
いじめも炎上も停学も、美しすぎる代償――
なんてことが、あってたまるか!
十代の揺らぐ心と無意識のルッキズムを鮮烈に描き出す、会心作!
「これって全部、あたしが悪いの?」
県立第一高校に通う槙島朱里ダイアナは、名前の頭文字をとって「マッド(MAD)」と呼ばれている。圧倒的なその美貌は、周囲のあらゆる感情を刺激し、波乱を巻き起こしてきた。
敵視してくる女子グループ、媚びる男子勢、勝手に炎上するSNS、学園祭の入場制限……。
「これ、マッドのせいだよな」「調子乗ってんじゃねえよ!」心ない言葉を浴びせるクラスメイトたちだが、マッドが心のうちに抱え込む怒りと哀しみにふれたとき、自らの偏見とエゴに気づかされて――。
見た目から逃れられない若者たちの葛藤を描いた青春群像!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
マッドになりたいと強く思い続け、これからもそう思い続けるとんだろうなと思うけどなれなくて。
怖いけど一歩踏み出した子が好転してるからわたしもがんばろうと思った。特に月に我ありが最高によかった。
視点となった子の続きが気になるけど、それは自分の中の物語として楽しみます。
Posted by ブクログ
ほっとするような文章がいいな
と思うヒトが読んでいて、また色々教えてもらったような内容で、読むことができてよかった
季節に思いを寄せることは、
つまり思い出になり始めているということ?
自分だけでは絶対に気づけないことはある
だけれども、どことなく一線を引いた距離を保ってしまうところはわかるかも
わかりあえる人も、きっとどこかにいる。
すぐには見つからないけれど、
自分の心持ち、言葉を受け止める力次第で、
場所がかわったとしても、
その希望は本当にあるように思えた
Posted by ブクログ
あらゆるコンプレックスや思い出や経験が刺激されて苦しくなりつつ、でもとても爽やかな読後感!読んでる最中もとても心地よい感覚でした!
初読みの作家さんでしたが、他の作品も読んでみたいなー
マッドと青春を共にしてきた人達の目線と、そしてマッド自身の語り。どうかこの先の人生も、色々なことがありつつもなんとか無事に生きていって欲しい、と願う。
Posted by ブクログ
すごく面白い!イカれてるだけじゃない優しくて温かい物語。馬淵さん、優恵ちゃんの話が特に引き込まれました。この2人のように高校時代を凛として過ごせるのは凄い事だと思う、たぶん今の現状には失望しているけど自分の事は信じている人間的にとても素敵なキャラクターだった。
マッドの思いは最後の章に書かれているだけだった、本当に普通の子なんだなと思った。
Posted by ブクログ
最高の青春小説でした。
常に周りと比較して一喜一憂して、人とは違う特別になりたくて。まだ何者でもないゆえのヒリヒリするような焦燥感や、狭い世界での息苦しさ、すべてがまさに『青春』でした。
目立つ人であるために台風の目のようになってしまう、マッド。そんなマッドに心乱される6人の視点で、それぞれの高校生活が描かれています。様々な視点があるからこそ、より自分に近い、共感できる気持ちが見つかるのではないかと思います。
目立つような存在ではなかった私でさえ、中学や高校では目まぐるしい感情の起伏に、自分でも戸惑っていました。そんなあの頃を思い出して、懐かしいと思えるくらいには、過去に、大人に、なってしまったんだなあという寂しさもありました。
Posted by ブクログ
あの頃のアタシたちだって、多少はイカレテタよね?
多分、そんなお年頃。
そうでしょ?www
娘も、オススメしたらハマってた。
☆季子の奇行の理由を聞こう
☆君は幹生の大正解
☆朝日静夢の夜は明けない
☆月に我あり
☆忍の孤悲は忍れど
☆マッドのイカれた青春
Posted by ブクログ
おもしろかった…!
終盤の新幹線のホームでのシーン。
「おまえのことを嫌うやつが必ず現れる」
「お前のことを好きだっていうやつも、絶対に、絶対に現れる」
涙が出て、佐々木くん!好き!ってなりました。笑
「孤悲」=あなたに会えず一人でいることが悲しい
ほんとにエモい…!
登場人物全員の幸せを願いたくなる一冊でした。
深夜ドラマとかで映像化されそう!
Posted by ブクログ
すごい、すごい、大好き!
学生時代の、賑やかで、楽しく、一方で孤独で苦しかった、二度と戻らない、あの「尊い季節」。
他人のことも自分のことも、うわべだけしか見ようとしなかったあの頃…
いや、もしかして、今もなお、そうかもしれない。
この本は、本質や真実にしっかり向き合うことの大切さ、わかりあえる人がきっといるという希望を教えてくれた。
ラストもすごく好きだなぁ…
今年のベスト3が入れ替わるほど、よかった!
もっと読まれてほしい作品。
Posted by ブクログ
私はこれ好きだったな。本名を略してMAD(マッド)。美しすぎるマッドと容姿が理由でいじめにあってきた季子。交わらなさそうにも思われるふたりの友情の物語でもある。美しすぎるがイカれているマッドが爽快。誰よりも美しいマッドが見た目で人を評価しないというのが、究極に皮肉が効いている。マッドも季子も凛としてて自分があって素敵な子だよね。マッドは美しすぎるから故に内面を見て貰えないってのもあるんだろうしなーという。最後、別の大学に進学したふたり。マッドがあだ名を手放し、新しいスタートに立とうとする素敵な終わり方。
Posted by ブクログ
①ルッキズムに囚われてるキャラクターたち。
(本作でわかるのは、美しい美貌を持っている人に、自分の顔や体型にコンプレックスを持っている人、どちらも悩みを持っているということだ。)
私は、自分のルックスをいいと思ったことはないし、整形するまで、もっと良くしたいと思ったこともない。
でも、私は見た目がいい人より、マッドのように、「嘘がなくて 、正直で、揺るぎなくまっすぐで、自分をよく見せようと思わない」ような内面が磨かれている人の方が美しい人だと思う。
②馬淵の答辞が素晴らしかった。
● 「恋には、恋愛だけでなく、季節に思いを寄せるという意味があります。わたしはこれから死ぬまでずっと、この青春という荒れ狂う季節を思い続けます。」
この言葉を読んで、馬淵が、高校でマッドや佐々木という友人と出会えた素晴らしさを思い出してくれる。
読後感のいい、素晴らしい1冊だった!
是非おすすめの作品です!