【感想・ネタバレ】おとなの自閉スペクトラム症の心理カウンセリングのレビュー

あらすじ

おとなになるまで診断も支援もされなかった二人の、苦難と、希望と、生きる道――

おとなになるまで診断も支援もされなかったASD当事者は、自閉スペクトラム特性と人それぞれの成育歴・家族歴・経験が複雑にブレンドされた生きづらさを抱え、ひとり闘ってきた人たちでもある。
本書に登場するのは二人の架空のASD当事者、斉木勝と野島華子。長きにわたる二人のストーリーを、当事者目線と専門家目線で細やかに読み解く。当事者が生きている世界観、専門家の基本姿勢やカウンセリング技法だけでなく、ジェンダー、スティグマ、カモフラージュ、トラウマ、医療モデル/社会モデルなど、ASDの支援に欠かせない知識を解説する。
ASDの診断概念や支援技法がコンパクトにレビューする補論「自閉スペクトラム症を理解する」を付した、事例×解説でまなべるASDケアガイド。

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Posted by ブクログ

読み物としてサラッと読むことができるが、内容は、スティグマ、差別、カモフラージュなど、重要なトピックが目白押しとなっている。タイトルには心理カウンセリングとあるが、カウンセリングの側面はあっさりとしており、その背景を考えさせるような描写が多かった印象である。クライエント、セラピスト、親のそれぞれの視点から書かれているので、登場人物それぞれの心情がわかりやすい。改めて「ふつう」とは何かを考えさせられる。

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2025年08月06日

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