あらすじ
この地形・地層はどうやってできたのか?
美しい写真と詳細なイラストで、日本列島の成り立ちを解き明かす 眺めて癒され、読んで満足の、超充実ビジュアル系ガイドブック!
地形を眺める楽しみは、その成り立ちを読み解くことにあります。
地層や岩石を観察することは、 ミステリードラマのなかで証拠を手にした刑事が犯行を突き止めていくのと同じこと。
数億、数千万年の時の流れに思いを馳せ、 本書を片手に大地の成り立ちを目撃しにかけませんか。
――「はじめに」より
海に囲まれ、4つのプレートがひしめき合う日本列島はまさに“地形・地層の宝庫”!
見応え抜群のダイナミックな景観を、全国各地で楽しむことができます。
本書は、地形写真家・竹下光士氏の絶景写真とともに
・見方のポイント ・代表的な観察スポット ・地形、地層の成り立ち を初心者でもわかりやすい言葉で解説。
美しさのヒミツだけでなく、 地震や火山噴火、雪崩など、私たち日本人に身近な自然現象の仕組みもわかり、おもわず現地に足を延ばしたくなる一冊です。
もちろん「チバニアン」の解説ページも! ★全国の人気ジオパーク、国立公園等おすすめ撮影スポットも多数掲載!★
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Posted by ブクログ
地層、宇宙、深海に関する本を定期的に無性に摂取したくなるので、今回手に取ったもの。全ページカラー写真満載、筆者は学者ではなく、地層が好きな写真家がかわりやすく解説をしてくれるので、とてもわかりやすい。説明の図もわかりやすく改変してくれている。ところどころ、筆者の熱い思いの片鱗を感じて読むので、地層すきな自分はよりテンション高まる。
身近に目にしていたものの来歴を知る興奮、自然や地球のどうしようもない抗うことも考えられない強大さを感じる。古来日本人が山や海の自然を畏怖してそこに神秘を感じたのが想像できる。
これを読んで、紹介されたいろんな地形を身に旅に出たくなった!そして以前訪れたところももう一度いくことで見えなかったものを見ることができるように思う。
日本列島は4つのプレートの堺にあって、「しわ」が列島に沿って走っている。だから地震が頻発するのは必然、私たちはこの地に生きているんだと感じる。
・横須賀の荒崎海岸は最も新しい付加体のひとつで、1200万~400万年前に日本海の拡大が終わった後に海上に現れた・・古代に形成された海底が、今目の前に現れている。見に行きたい。
・南アルプスは伊豆半島が本州に衝突したことで隆起したが、いまも隆起は続いており、年間4mm隆起している。そして押し上げる力がなくなると山は削られる一方。・・いまもそんな測量できるレベルの速さで隆起している。確かに、山の地図は定期的に更新している。そうしないと地形が変わってしまって正確でなくなってしまう。いまの日本、地球の地形は「完成」ではない。大きな時空の流れの中の一地点に私たちはいて、いまも地球地層の動きのただなかにいるんだということを感じる。
・山口県の美祢市のカルスト地形、ぜひ見に行きたい。日本にこんな風景の地があるなんて。弱酸性の雨が石灰岩を溶かし、地下に落ちていくことで鍾乳洞ができ、またそこに石灰質を含む雨水が落ちることで石筍やつらら石が形成される。同地では上も下も見れるので構造的に体感しやすいと。
・干潟。潮位の変化が少ない、遠浅(外洋の波が来ない)、砂と泥があり、泥が堆積していく、この条件を満たすのは日本列島でも少なく、独自の生態系もある。・・今目にしている風景は奇跡的な偶然の重なりの結果の一場面なんだなと思う。
・砂丘も。川が砂を海まで運び、波に乗って波打ち際にきたのを風にのって堆積。少しでも風が強かったらできなかった。長い時間と偶然が折り重なっていまみれるなんて。あと砂丘と砂漠はちが領域の言葉で、砂漠は年間降水量が250mm以下の地域のことなので、水のある鳥取の砂丘は小さいから「砂漠」と言わないというわけではなかった。
・氷河地形のモレーン、カール・・去年行った千畳敷カールの「カール」は氷河が作ったのか!このカールも、モレーンも、写真をみていきたくなる風景。私の好きな山の風景は氷河が作っていた。
・立山黒部ジオパーク、ここに紹介されているルートすべて踏破したい。氷河、カール、黒部ダム・・
・五色岳と御釜・・毎年行っている蔵王にこんな美しい場所があったなんて。あと火山だったのか。あと今は「死火山」「休火山」と言わないのか。スパンが長くて1万年以内に噴火していたら活火山。
・カルデラ。破局噴火でマグマだまりの天井の陥没でできる。奈良県曽爾村の「屏風岩」を見て思いだす。栄村の秋山郷でみた「屏風岩」も同じ形をしていた。あれも火山由来だったのか。噴火した後カルデラが風化して、製造元である火山が見当たらなくなることもあると。
・阿曽のカルデラ内の雲海、美しい。
・苗名滝(妙高市と信濃町)は月光で虹がかかる月虹がみられる。そんなファンタジーみたいなものが現実にあるなんて!ぜひ見に行きたい。
・枕状溶岩。湧き出て冷えては固まり、穴が開いてまた新しいのができて固まり・・でできる。丹沢山地のものが紹介されていた。何度も丹沢はいっているけど見たことあるのか、行ったったことないルートなのか、これも見に行けるのでいきたい。
・コンクリージョン・・化石見つけてみたい!
・岐阜県各務原市のチャート(プランクトンの殻)、美しい。青は酸素が少なく、赤は多い。青→赤に変わっていくのがみてとれる。この間に生物の大量絶滅があったと。今の酸素濃度で生きている私たちはさらに増えても減っても生きていけないものね。ナウシカを思いだす。
・嘉陽層(名護市)の褶曲、美しく迫力がすごい。自然の強大さを感じる。こういうのをみると「カミサマ」を感じる。
・室戸岬の褶曲。柔らかいうちにくねってなった。こんな人工物みたいな岩の形、できるんだね。
・断層・・写真は珠洲市で能登半島地震によりできたもの。断層に興奮していたけれど、いまも地球は動いていて、こうして断層はできていく。同じく隆起してあたらしくできた海岸線。くろっぽい岩は今回のものと。土の歴史が刻まれたのを感じた。
・ユーラシア大陸から分離して日本列島が移動してきた当初は正断層、いまは逆断層。断層見るといつものものかわかるね。
・リアス海岸。海底山脈が顔を出した感じ。山脈に広がる雲海を想像する感じと。波が強くなるので津波の威力が大きい(ちなみに津波は海面から海底までのすべての海水が塊となって移動すること)のでと、三陸海岸の護岸工事の写真。
・鬼の洗濯板・・砂と泥が交互に層を作って、海岸に隆起して、泥の部分が侵食されてできる。圧巻。
・甌穴、きれい。伊東市の城ケ崎海岸の、いまも甌穴を削っている石がみられるところ、現在進行の自然のいとなみを目で見てみたい。長野県の木曽川にある甌穴もみたい。
・土柱。固い層が笠となってやわらかい層を守る。山を削って作った林道、登山道で小石の下の土に縦の筋が並ぶ、あれは「ミニ土中」あれは意味があってあの状態になっていたのだ!プライスキャニオンの土柱をみてふと気づく。ビックサンダーマウンテンは土柱?
・宮古島のノッチ、みたい。干潮時にその形が現れる。
・アバランチシュート。雪崩が作る。谷川岳が紹介されている。行こうとしていけなかったところだけど、やはり行きたい。北アルプス立山連峰の「悪壁」も。
雪崩の被害を防ぐために堤防を築き、雪崩の方向をかえたものの紹介。地学、自然を知ることで自然災害から身をまもることができる。
Posted by ブクログ
実際の日本の地形の写真と一緒に説明が記載されていてとてもわかりやすい。
すごくいい本です。
この地層の知識があれば、旅行がますます楽しくなりそうです。
Posted by ブクログ
私達からみると 大きな地球。その上のほんの薄い地層、プレートが動いていると言う。毎日歩くこの大地が動く?!信じられない。しかし地震が起こる度に (東日本や能登半島などで )その事実を突きつけられる。この本では 写真と懇切丁寧な図と説明で この大地の不思議を 種明かしをしてくれる。なかなか馴染めない地学用語。一度読んだだけでは頭に入りにくい。それでもこの大地の下で何が起こっているのか 知りたい一心で 最後まで読み切りました。
数億、数千万年の時の流れに思いを馳せて。
Posted by ブクログ
地形写真家という興味深い肩書きの方の本。写真集くらいな気持ちで手に取ったけれど、思いの外情報量が多くて時間をかけて読みました。
普段、地震や津波の情報ばかりに目が行きがちですが、本書を読んで、断層の発生こそが本質であることに改めて気付かされました。
写真ももちろん美しいですが、やはり本物が見たくなりますね。(地形観察目的でなく)行ったことがあって印象に残っている場所もいくつか載っていて、記憶が蘇って楽しかったです。
Posted by ブクログ
日本にどのような地形があり、それがいかほど美しいかを教えてくれる本。
こんなにいろいろなおもしろい地形が存在しているのかと興味深かった。
ジオパークのような観光スポットに行って綺麗だね、すごいねだけで終わらせたくない人はこの本で予習したらもっとワクワクして観光できるのかもしれない。