あらすじ
『赤毛のアン』のグリーン・ゲイブルズ、
『母をたずねて三千里』のイタリア・ジェノバの集合住宅、
『フランダースの犬』のネロとおじいさんの茅葺きの家、
『ペリーヌ物語』の家馬車……。
懐かしの名作の舞台となった家の数々を、当時の設定資料から起こした詳細な間取りとイラストで再現。著者による当時の制作スタッフへの丹念なインタビューをはじめ、ここでしか読めない貴重な資料も多数収録!
物語の舞台となった国々にスタッフが実際に足を運び、徹底したロケハンをもとに作り込まれたリアリティのある建築物や風景の数々。日本のTVアニメの金字塔とも言える名作シリーズを「家」という切り口で解き明かす、ファン必携の一冊。
《目次より》
ベルギー北部の農家の家[フランダースの犬]
アメリカ中部の木造戸建て住宅[あらいぐまラスカル]
旅の住まい(馬車、宿)[ペリーヌ物語]
アメリカ中西部・1840 年代の家[トム・ ソーヤーの冒険]
無人島のセルフビルド[家族ロビンソン漂流記 ふしぎな島のフローネ]
ロンドンの寄宿学校[小公女セーラ]
アメリカ東部の住宅[愛少女ポリアンナ物語]etc.
「世界名作劇場の主人公の多くは子どもで、家はそのよりどころとして描かれます。家こそ彼らが家族と暮らし、あるいは家族に出会い、苦楽をともにし、幸せを得る場所です。 そういう意味では世界名作劇場は「家」が一つのテーマといえるでしょう。
―――「はじめに」より
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Posted by ブクログ
児童文学をアニメ化した世界名作劇場。
その中での主人公たちが暮らした家を中心にした間取りを、
アニメ本編の映像や資料、設定画を基に、描き起こす。
・はじめに
・この本の制作にあたって ・世界名作劇場とは
フランダースの犬 母をたずねて三千里 あらいぐまラスカル
ペリーヌ物語 赤毛のアン トム・ソーヤーの冒険
家族ロビンソン漂流記 不思議な島のフローネ
小公女セーラ 愛少女ポリアンナ物語 愛の若草物語
小公子セディ ピーター・パンの冒険 私のあしながおじさん
若草物語 ナンとジョー先生 七つの海のティコ
ロミオの青い空 家なき子レミ
コラム、参考文献有り。
・おわりに
物語の舞台設定の地域や町、モデルとなった家の写真、
更に監督などの関係者の語るエピソードを添え、
柔らかい色調で登場する間取りを描き起こしている。
ロケハン無しでも工夫して設定を考えている苦労もある。
「ピーター・パンの冒険」では隠れ家に空想力逞しい
アイデアが満載で、隅々まで楽しめました。
「若草物語」では原作に無い話もきちんと設定されています。
原作とは異なる内容があったため全部のアニメ作品を
見てはいなかったのですが、改めて鑑賞しようかな。
あ、「ペリーヌ物語」は「家なき娘」だったのですね。
Posted by ブクログ
暫く頭痛が酷く、当分本読めないなーと思ってたらこの本の予約の順番が回って来た。
やっぱり赤毛のアン大好き。アヴォンリーのグリーンゲイブルズが好き。ブライトリバー駅も好き。
ロミオの青い空も建物に対して関心を持ってなかったから興味深かった。
Posted by ブクログ
書評を斜め読みにして、「物語世界の家と間取りを表現してくれる」と勝手に解釈していた私が悪いのですが。その基本コンセプトは、すごく心躍るものでハナマル!
ただ、世界名作劇場ということにきっちり依拠していて、私は年代的にもほぼ見ていないので、そういう意味で楽しみがちょっとマイナスされた感じ(完全に個人的な話なのですが)
それと、改めてこのシリーズがそうだったのだなと思ったのが、アメリカの19世紀前後のものが多いのね。これも個人的に、アメリカよりはヨーロッパのものに興味が強いので、そこもまぁまぁというところ。
ただ、赤毛のアン、小公子、小公女、ピーターパン、若草物語など原作を知っているものはより楽しめた。
また、原作やアニメ作品云々ではなく、どこにどうロケハンして、どこにそのらしさを表現しながら制作されたのかなどの裏話がたくさん載っていてそこも興味深かった。
Posted by ブクログ
懐かしさと絵の綺麗さに惹かれて手に取ってしまった。
とにかく画集のような絵。『ペリーヌ物語』の一人暮らしの小屋が子供心ながらにめちゃくちゃ羨ましいと思っていたのを思い出した。
Posted by ブクログ
世界名作劇場は誰もが一度は観たことがあると思う。
フランダースの犬は、1975年に放映されていて記憶にある。
世界名作劇場の主人公の多くは子どもで、家はそのよりどころとして描かれている。
その家のなかで過ごすワンシーンにはテーブルで食事したり、その横には物入れやカーテンの一部が…というふうにあるのだが、全体の間取りというのはわからない。
それを見せてくれるのがこの本である。
アニメ制作の準備のために描かれた設定画は、モノクロの線画であるが緻密でありつつ温かみもある。
アニメと比較するのも楽しい。
場所や家以外の風景もその年代で違うのだろうが、それも味わいがある。
「フランダースの犬」ベルギー北部の農家の家
「母をたずねて三千里」イタリア・ジェノバの集合住宅
「あらいぐまラスカル」アメリカ中部の木造戸建て住宅
「ペリーヌ物語」旅の住まい(馬車、宿)
「赤毛のアン」プリンスエドワード島の農家
「トム・ソーヤの冒険」アメリカ中西部・1840年代の家
「家族ロビンソン漂流記ふしぎな島のフローネ」無人島でセルフビルド
「小公女セーラ」ロンドンの寄宿学校
「愛少女ポリアンナ物語」アメリカ東部の住宅
「愛の若草物語」アメリカ東部の住宅
「小公子セディ」NYのテネメントハウス
「ピーターパンの冒険」ロンドンのタウンハウス
「私のあしながおじさん」ハイスクールの学生寮
「若草物語ナンとジョー先生」アメリカ東部の住宅
「七つの海のティコ」船の暮らし
「ロミオの青い空」スイス南部の石の家
「家なき子レミ」フランスの田舎家
好きなのは「赤毛のアン」のグリーンゲイブルズの家で、屋根が緑で白い壁がとても可愛らしく目を惹いた。
「愛少女ポリアンナ物語」のポリアンナが引き取られた叔母の家は、大きなお屋敷でかなりの部屋数があり驚いた。
知ることのなかった家と間取りだが、これを見てからアニメを見るのも違った感じがするかもしれない。