あらすじ
皆さんの家の近くに水車はありますか? 地味に思われがちな水車ですが、実は古くから世界で大活躍してきました。主な仕事は、穀物を挽いて粉にすること。風車もまた、同じように粉づくりに活躍してきました。今のように電気がない時代、自然の力で物を動かせるのは、きっと当時の人々にとって大きな喜びだったことでしょう。風車と水車の歩みを紹介する絵本です。
*電子版には、折り込み付録の「ふしぎ新聞」および年3回の一枚絵付録はつきません。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
//━━━━━━━━━━━━
1.感想
━━━━━━━━━━━━//
かつて物流会社で働いていた際、製油所や製鉄所のような普段の生活では目にしない場所を訪れる機会があったことを思い出しました。
風車や水車も同じように、生活の中では意識することがほとんどないです。しかし、自分たちが気づかないところで、こうした装置が活用されているからこそ、日々の暮らしが成り立っているのだとあらためて感じました。
現代は多くのことが便利になり、生活はとても楽になった。その背景に、自然の力と人の工夫があることを改めて考えるきっかけになった。これからは自然との融合という視点も大切にしていきたいと思います。
//━━━━━━━━━━━━
2.概要
━━━━━━━━━━━━//
本書では、小麦がどのように利用されてきたかを手がかりに、人々が自然の力を活用してきた仕組みを紹介しています。
小麦を挽くための器具、自然の力を利用した原理、歯車の仕組み、水車や風車の構造と役割が描かれ、身近な食べ物がどのような技術と自然の力によって支えられていたかかがわかる内容となっています。