あらすじ
とにかくおしゃべりを続けよう
自分を助けるための「対話の仕方」がわかる本
発達障害による困りごとや、生きづらさを語り合う場を主宰する細川貂々と心身の不調をきっかけに、目的を持たない対話の場を作った青山ゆみこ。
オープンダイアローグや当事者研究など、話す/聞く場の実践を通して、「相談する」ことの大切さに気づいたふたりがつづる、話して、聞いた日々のこと。
【目次】
はじめに 細川貂々
1章 相談できないふたり
気配り女子一番の誕生 青山ゆみこ・文
私が相談できなかった頃 細川貂々・漫画
コラム「話す」「聞く」の試み(1)
2章 話すことの「場」
「弱い自分」が探した居場所 青山ゆみこ・文
自分の場をつくる 細川貂々・漫画
コラム「話す」「聞く」の試み(2)「オープンダイアローグ」ってなに?
3章 話し方と聞き方
正解はないけど、方法はある 青山ゆみこ・文
居場所をつくってみて 細川貂々・漫画
コラム「話す」「聞く」の試み(3)「自助グループ」と「家族会」
4章 変わらないけど、楽になる
対談 青山ゆみこ×細川貂々
コラム「話す」「聞く」の試み(4)自分で「場」を開いてみる
5章 あなたが話しはじめることで
「相談」のハードルを下げる 青山ゆみこ・文
みんなでともに 細川貂々・漫画
おわりに 青山ゆみこ
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
とにかくおしゃべりを続けよう
自分を助けるための「対話の仕方」が
わかる本
↑本の紹介にあった言葉
「相談するってむずかしい」
感情を言語化することは難しいよね( ; ; )
細川貂々氏と青山ゆみこ氏
お二人が書かれた本
文字ばかりだと集中力が続かないけど
細川貂々氏のイラストが
交互にあり読みやすい
以下気になった箇所を抜粋↓
はじめに(細川貂々氏)
この本はそんな私たちふたりが
どうやって安心して話せる居場所づくりをしたか、について書いてみました
どんな話であっても否定せず
「その人の言葉、存在を
丸ごとそのまま受け取る」ことは、
単に「聞く」を超えて、
「自分ではない誰かの存在を大切に扱う」
表現になるように思う。
わたし自身が「聞いてもらう」だけで、
「自分を大切に扱ってもらっている」と
感じることが多かった
(P170:青山ゆみこ)
自分がどうしたら楽に
生きられるようになるか?
そのためにできることは何か?
それを考えて小さいことから始めてみるとその先が見えてくると思います
(P193:細川貂々)
おわりに(青山ゆみこ氏)
初めに会った時の印象と今が違って
「ゆみこさんは穏やかなマーガレットに
なってきた」と細川貂々氏に言われた
青山ゆみこ氏の文章にクスッと笑ったけど、なんだかほっこりした♪
また読んでみたい
Posted by ブクログ
48歳で発達障害とわかった細川貂々さんと気になるライターさんだった青山ゆみこさんの共著ということで気になっていました。
青山さんの文と細川さんのコミックが交互に展開されて、軽い内容ではないけど一緒におしゃペリに参加しているような軽い読み心地です。
内容は表題のとおりなのですが「相談する」ということのハードルについて考えさせられます。
相談という形でなくただ、「聞く」「話す」をする場を作る。
難しそうな簡単そうな居場所作りとその運営の話が進んでいきます。
関係性や距離感が近い人にこそ相談できないということは実は結構あると思います。
自分も傷つくけど相手も傷つけてしまうかもしれないとか、そもそも理解どころか共感もしてもらえないかもとか、相談したらこれまでの関係性が変わってしまうとか、人それぞれの苦しさの深度や種類も絡んでより複雑に感じられ何も言えなくなるというようなケース。
そもそも相談ってより話を聞いてもらいたいだけだったりすることもあるけど、それも聞いてくれるなら誰でもいいと言うわけじゃないということや、逆に全然知らない人になら聞いてもらいたいけどそんなのどうしたらできるかわからないということも確かにあります。
本書にはそういうことから抜けるためのヒントがあります。
(p95)弱さってひとりで抱えているとしんどいけれど、誰かと共有すると「ただ悪いもの」ではなくなるのかもしれない
(p163)「距離がある」から関われる、知らない人だからすっと言葉が届いてきて「話が聞ける」ってこと。現実の身体的にリアルな距離感だけではない「近さ」で、心にぐっと触れてくる場合もあるのだと思う
。
青山さんの、身近にいる人と日常生活もわかり合うみたいなことも両方やろうとすると苦しくなるから、身近な人だからこそ話を聞いてもらえなくて仕方ないという考え方も、細川さんの、身近な人にこそ話を聞いてほしい、だから相手が話をしているときはちゃんと話を聞くっていうのは頭においてほしいというのもどちらもとても良くわかります。(p101)
自分は本来細川さんの考え方ですがだんだん生きてきているうちに青山さんのような考え方の方に近くなった気がします。
別れ際にハグ(p98)。
そういうふうに自然となってしまう関係性というのも自分にもありました。大人になってからは二十年以上も会っていなかった人でしたが会った時にどちらからというでもなくそうなったことがありました。
親しさや距離感(身体的、心理的どちらも)年月や関係性などを超えてそうなってしまう人が不思議といます。
青山さんもその方とは初対面だったけれどオンラインで積み重ねてきた関係性があった上での対面で、やはり対面でしか伝わらないものがお互いの間に生まれたこと(長い沈黙も)が大きかったんではないかなぁと感じました。
ゲンナイ会はオープダイアローグ形式で聞きっぱなし話しっぱなしでメモは取らず書かない、ヘタ会は当事者研究の話の要点をボードに書くを踏まえているからボードに書いていく、というお二人の会のスタイルが真逆なのが面白かったです(p136)
自分が何に困っているのかわからない(p109)、言葉にできないほどの思いがあるということは、言葉にならないときに伝わってくる(p173)
自分には親しい人にこそうち明けられない話があります。知らない人になら言えるかもしれない。でもそんな機会がいつか来るだろうか、作れるだろうかと考えると⋯一生話すことはないかもしれません。
言葉にできるということのありがたさ、伝えることができる、聞いてくれる人や場があることのありがたさをつくづくと感じますね。
Posted by ブクログ
ここのところ、妹から相談を受ける事が多いのに、うまく聞いてあげられない事があって、どうしたらいいのだろう?と思っていた中でこの本に出会いました。
表紙を目にした時に、相談を聞くのも難しいけど、話すのも確かに難しいと自分で感じる事があったから惹かれたんだと思います。
内容的にはハウツー本ではなく、人に相談するのが苦手なお二人が、それぞれ「話す」「聞く」場を作った経緯などを描いた本でした。
期待していた内容ではありませんでしたが、「話す」事と「聞く」事について、自分にはない考えや気付きがあって良かったです。
Posted by ブクログ
【目次】
はじめに(細川貂々)
1 相談できないふたり
気配り女子一番の誕生(青山ゆみこ)
私が相談できなかった頃(細川貂々)
column「話す」「聞く」の試み1:
「当事者研究」ってなに?
2 話すことの「場」
「弱い自分」が探した居場所(青山ゆみこ)
自分の場をつくる(細川貂々)
column「話す」「聞く」の試み2:
「オープンダイアローグ」ってなに?
3 話し方と聞き方
正解はないけど、方法はある(青山ゆみこ)
居場所をつくってみて(細川貂々)
column「話す」「聞く」の試み3:
「自助グループ」と「家族会」
4 変わらないけど、楽になる
対談:青山ゆみこ×細川貂々
column「話す」「聞く」の試み4:
自分で「場」を開いてみる
5 あなたが話しはじめることで
「相談」のハードルを下げる(青山ゆみこ)
みんなでともに(細川貂々)
おわりに(青山ゆみこ)