【感想・ネタバレ】道元 実践の哲学 身心論から読み解く『正法眼蔵』のレビュー

あらすじ

日本を代表する思想書の一つ、道元『正法眼蔵』。仏道修行に重きを置く道元の、実践に即した哲学が特に表れているのが「身心学道」の巻である。私たちの身体と心を、少しでも仏に近づけるにはどうしたら良いか。欲望としがらみが絡み合い、既成観念にとらわれた窮屈な世界を抜け出すには、どうするべきなのか。道元が考え抜いた、ときに常識を覆す思想を、日本仏教研究の泰斗が、やさしい講義形式で一つずつ紐解いていく。

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Posted by ブクログ

正法眼蔵は難解で有名なのに、多くの人が挑戦をする本で、哲学的であるともされている。
道元は、不立文字や無理会話と一線を画し、修行や悟りに対しての言語化に目を向けている。只管打坐が曹洞宗で最も大切にされているように日本史では習うけれど、少しでも正法眼蔵を読めば認識を大きく改めさせられる。道元の古則の捉え方は、ありきたりではなく、雄大で実践的である。

この本は、正法眼蔵の身心学道の巻だけを丁寧に講義形式で読み込んで行きながらも、道元の思想の核心を覗かせてくれる素晴らしい本。
あえて興味のある人以外に読んで欲しいと思った。

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2025年09月24日

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