あらすじ
幼少期に危険な人体実験を経て異能を授けられた過去を持つ黒染衆の頭領補佐役の律は、ある日、暴走状態に陥ったところを旅人の青年に助けられる。因縁のある神代家の末子だという彼、燦は力を制御できない律を治療すると申し出るが、自らに実験を施した神代家と関わりたくない律は彼を拒絶。しかし燦はこのまま放っておいたら死ぬと律に詰め寄り、さらには黒染衆頭領が乗り気になってしまい、律は渋々燦の申し出を受け入れることになる。燦の真摯な姿を目の当たりにし、二人でいる日々に心地よさを感じていたある日、律は燦の恋心を知り、律もまた燦に懸想していることを悟る。しかし、強大な権力を持つ神代家からは魔の手が迫っており――?
【電子特別版】ミヤサトイツキ先生の書き下ろしショートストーリー「酒とお誘いはほどほどに」を電子版だけに特別収録!
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Posted by ブクログ
異能を人体実験で授けられた(植え付けられたという方が正しいのかな?)律。
1度逃げ出した時にであった少年、燦と黒染衆の頭領補佐として働く今に再会するのは驚きで、でも燦は律が分からないのには律の落胆が悲しかった。
律の常に明るく茶化しながら本心を隠してしまうのにも切なくて。
嫌々ながらも共に過ごし燦の鈍さにはイラッとする場面もあるけれどそれが燦の良さでもあるのがわかってきて次第に燦に惹かれていくのは良かったです。
燦も律へ想いを寄せ、でも初めての告白が酔っていて覚えてないとかは律、可哀想でした。
悶々と悩み、でもようやくお互いに好きだと伝え合えたのはホッとしました。
このまま二人で楽しく、と思えたのに律に異能を授けた人物、神代家の新しい当主神代凉が現れ律を連れ去り、燦の未来を潰したくないと決意したのに燦が助けに現れて律の為に自分のしたい事を諦めてしまったことに怒り逃亡してしまったとには驚きで。
律を追う決意を新たにした燦。
一体どうなるのかハラハラで。
続編を楽しみにしています。
特典ペーパーは恋仲になった2人の雨の日の、良いなぁと。