【感想・ネタバレ】公爵家の長女でしたのレビュー

あらすじ

血がつながっているだけの人、さようなら――。

公爵家の長女に相応しくあるため、幸せを諦め、勉学に励んできたローザリンデは、ある日婚約者から一方的に婚約破棄されてしまう。父からも手酷く見捨てられ絶望するなか、前世でも『長女だから』と搾取される過酷な人生を送っていたことを思い出し……。
「私だって、逃げてみせる」
記憶と共に不思議な力を手に入れたローザリンデは、家出を決行。その先で正体を隠した他国の皇太子と出会い!?
これは、自分らしく生きることにした『公爵家の長女』だった私の物語。

【登場人物】
・ローザリンデ
全てが平凡で「努力だけ」と冷遇されてきた令嬢。家出して迷い込んだ森で、アーノルドと出会う。
・アーノルド
大帝国の皇太子。敵襲から逃れる最中に出会い、助けてくれたローザリンデに恋に落ちる。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

良かった。面白かった。すぐに2巻予約した。

転生した事を自覚して、前世の「お姉ちゃん」人生を
思い出してからのローザリンダが強い。逞しい。
思いがけない形で出会ったやんごとなきお方との生活
は微笑ましかった。「公爵家の長女」だけなら多分ああ
はなってなかったと思う。
…今頃はきっと領地に飛ばされて謹慎の身だろう。
ある程度の距離を保ちつつ親しくなっていきながらも
言葉にしないローザリンダの本音には笑った。
ローザリンダと一緒にいるアーノルドの表情や態度が
どれだけ貴重なものかは騎士たちが駆けつけた後に知
るんだけど、そんな事を聞いてしまったら、アーノルド
にも感情移入してしまって、お別れの時には泣いてし
まった。でも同時に、「真実の愛に出会った」婚約者の
王太子と違って愚かな決断をしないアーノルドを好まし
く思ったし、素晴らしいと思った。
アーノルドが毎日口にする「良い夢を」に込められた
彼の想いをローザリンダが知る時は来るのかな。
それぞれ違う思いを抱えてるけど、アーノルドは周り
の人に恵まれてる。愛されてる。
国が違うとはいえ、前世で母親に見つかったように、
公爵家の人々に見つかってしまうのでしょうか。
まあ、いずれ母国のことはちゃんと向き合わなくては
いけないのは確かだけど。
その前にアーノルド!危険が迫っているようで、2巻
が待ち遠しい。

前世の母親は酷いという言葉で表せない…虐待だね。
妹夫婦との同居が始まっても、自分が長女に何をして
きたのか自覚がないので救いようがない。
名前を覚えてるかな?「お姉ちゃん」じゃないんだけ
ど。子供という前に、誰の所有物でもない一人の人間
なんだけど。

0
2025年11月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

この巻で終わらんのかい!というのが初読時の正直な感想。
終わらせる気のないまま完全に続いてしまった展開だったから余計に。
こういうときは表紙に「1巻」やら「上巻」やら表示をして欲しいと思う。
続刊は売上次第なのだろうが、それなら何かしらの着地をさせないと。

公爵家から逃げ出した令嬢が逃げた先で拾った皇太子に惚れられてしまい……という物語。
しかもそれに異世界転生も絡むという。
彼女は現代日本からの転生者ではあるのだが、転生前の彼女が家族の前から姿を消す前後の話も同時進行で進むので、話は少々煩雑ではある。
こちらの話、日本の話、そしてそのどちらもが様々なキャラから描かれるので本当に複雑。
転生前の母親視点、妹視点、同僚視点、転生後もヒーロー視点は勿論のこと、彼の従者視点、王族視点、公爵家視点、使用人視点などなど、盛りだくさんで、これだけでおなかいっぱいである。
また転生前後とも主人公の家族が人間としてどうなの、だしなあ……(公爵は貴族的思考なだけなので、まだ分かる)

そんな状況でヒーローが恋に目覚めてもお腹いっぱいすぎて素直に応援する気にもならず、寧ろ彼からも逃げ切って幸せになってくれ主人公と思う始末。
何しろ前世の彼女がヤバい状況になったところで終わるので(正確にはヒーローがやばくなりそうなところで終わってるけど、それはもう二の次である)
せめて何かスッキリできる展開、誰かしらにざまあが訪れないと消化しきれない気がする。
彼女の仕事が順調そうなのは喜ばしい展開ではあったが、それだけでは払拭しきれない。

ともあれ読むなら、ある程度巻数が出揃ってからの方が良さそう。
もれなく「こんなところで終わるな」と思うに違いないので。

0
2025年08月02日

「小説」ランキング