あらすじ
80年前、日本はアメリカと戦争をしました。2014年、アメリカで「一郎君へ」と書かれた日章旗が見つかります。こうした日章旗は、兵隊に行く人のお守り代わりに、周囲の人たちが日の丸の旗に名前などを寄せ書きしたもの。戦場に残された旗をアメリカ兵が持ち帰り、遺品として出てくることが多いのです。その日章旗に書かれた59人の名前を手がかりに、「一郎くん」がどんな人だったのかを探るため、新聞記者が静岡の町を走り回ります。
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Posted by ブクログ
戦時中に見つかれた一郎くんへの日章旗の寄せ書き、彼の人生を探る過程は、戦争が人々の心に刻んだ重さをが浮かぶ。家族の悲しみや子どもの純粋な願いが見えてくる。同時に、戦前の社会が「お国のために死んで来い」という言葉を正当化し、個人の倫理を壊す仕組みを作っていたことにも気づかされる。本来、人間は他者の死を自分の言葉で決定することに耐えられない存在だ。この時代背景を知ることで、日章旗をめぐる旅は単なる過去の探索ではなく、壊された倫理を問い直すきっかけとならないといけない。また終戦の日が近づいてきた。⑤
Posted by ブクログ
本屋で◯ち◯みして思わず泣くところだった。
2014年、アメリカで見つかった日章旗の持ち主を探す実話。
下の名前と周りの寄せ書きの名前から本人を特定していく。
こんなに長い時間を経て、この日章旗の持ち主とそのお母さんの戦争がやっと終わった。
天国で笑ってくれていることを願う。
Posted by ブクログ
夏にぜひ読んでほしい1冊。
1冊を作るのに一年以上取材期間をかけることも多いという、【たくさんのふしぎ】シリーズならではの丁寧な取材で小学生でも理解しやすい。
戦争を生き残った方々の記憶、後悔。
国のために死ぬのが当たり前という空気感。
戦争で怖いのは戦闘はもちろんだけれど、その背後にある思想なのだなと、過激な表現はないがしみじみと伝わる。
日本→南方の島→アメリカ→日本(静岡)
70年も旅をして帰ってきた日章旗から戦争を考える本です。